今月はイルカとの遭遇率がとても悪かった。見つかる日は海に出る前から沖に泳いでいる姿が確認できるのにいない日はとことん見つからない。この時期水温の変化が激しく、時々急に下がるのでそれに対応した行動の変化なのだろうか?それでも何日か水中での撮影ができた。透明度が高く晴れて水中が明るい日にイルカが見つからないととても残念だしイルカがいるのに水中が濁っていて曇り空でシャッタースピードが出せない日もある。なかなか難しい。
それでも冬の海は素晴らしい日が多い。空気が澄んでいて水の透明度も抜群に安定してくる。冬の水物は寒そう・・・という先入観の人が多いけれどシーカヤックは本来寒いところの乗り物、関東の冬は寒いうちに入りません!特にウェアーの選び方を少し知っていれば寒いのは着替えるときくらい。僕はシーカヤックはオフシーズンなしだと思っています、むしろ冬の海はいいです、なんだか清潔な感じで・・・。
天気の良い日は白浜の海岸から伊豆諸島が良く見える。ここにいるイルカたちの出身地の御蔵島のお隣、三宅島も時々見える。ちなみに今日(30日)の夕方にはとてもはっきり見えて噴煙もはっきり見えた。いつになったら島民の人達が帰ることができるのだろうと島が見える度に考えてしまう。同時に水平線にうっすらと見える遠い場所から泳いできたイルカたちに憧れを感じる時でもある。12月、太陽は大島の後ろに沈んでいく。
この季節、海は荒れるとひどいことになるが凪ぎの日には一般的な冬の海のイメージを覆す素晴らしい日になる。そんなときには海上には滅多に持って出ない一眼レフを装備する。水中水面兼用のニコノスVは35mmレンズで水面上ではとても近くにいるイルカが随分小さく写ってしまうが一眼レフではカヤックからでも150mmまで伸ばすことができるので実際に目で見たものに近い状態で撮影できるのが嬉しい。
29日には海亀を見た。この季節に亀を見ることは普通ほとんどない。頭が拳くらいしかない小さなかわいい亀だった。カヤックを流木か何かと思ったのかカヤック目指して泳いできたが3mくらいでこれは違う!と気付いたようで慌てて潜ってしまった。種は不明。
今年もたくさんの素晴らしい経験をさせてくれたイルカたちや海で出会い楽しませてくれる全ての生き物に感謝し、来年もイルカの観察や海亀の調査を続けていくことで少しでも多くのことをツアーに参加してくれる人達やこのHPを見てくれる人達に伝えていきたいと思っています。来年もどうぞ宜しくお願いいたします。
過去の日記一覧へ
|