カヤック日記


2003年1月の出来事!

吻にビニールを引っ掛けて遊ぶイルカ(バットマン)

今月は海が荒れて観察頻度は低かったものの水の透明度が高く水中での撮影が随分できた。今月は漂流するコンビニ袋をイルカがおもちゃにしている様子が何回か見られた。吻先にひっかけたものを離すと胸ビレで受け取ったり、ある個体が尾ビレから離したものを別の個体が胸ビレで受取ったりする。1頭がおもちゃを見つけると仲の良い何頭かが関わる場合が多い、器用に吻、胸ビレ、背ビレ、尾ビレも使う、人間のボール遊びと同じようだ。

見ていると楽しそうなので真似してカヤックに海上で拾ったビニール袋を引っ掛けて漕いだりしてみる。するとイルカたちは時に非常に興味を示しそのおもちゃを奪い取りたいのかカヤックのすぐ脇を猛スピードですり抜けたりする。そういう状態でエスキモーロールをするとイルカの視線はそのおもちゃに釘付けになっている。しかしいつも思うのはもう少し良いおもちゃが無いものか?ということである。時々イルカたちは漂流している海藻を使うときがある、イメージとしてはこの方が全然楽しそうだ。

海上や海岸には本当にゴミが絶えない。釣り餌の袋や肥料の大きなビニール袋、普通のコンビ二袋もやはり多い。海岸には半透明の釣り糸やクジラかと思うような大きな魚網も流れ着く。釣り糸は海鳥の足に絡んでいるのを随分見ている。風もなく暖かい日に漁港に残って寝ているようなカモメは何か問題を抱えていることが多い。ある日にはルアーを足に引っ掛けたまま飛んでいるウミネコや片足を失ったカモメもいた。(写真)釣り糸は海女さんが潜る際にもとても危険だそうである。

片足を失ったセグロカモメ

釣りをしていると根掛かりはつきもので釣り糸を海に絶対に残留させることなく釣りをするのは不可能に近いと思う。カヤックを始めた頃、ルアーを引っ張りながらトローリングして釣りを楽しんだ時期があった、大きなスズキを釣り上げてとても楽しかったが、最近いろんなことを考えてみると別に釣りはしなくていいやなどと思ってしまう。釣り糸として使っているときには十分丈夫で、しかも水中に残された場合には数週間で分解されてしまうような素晴らしい釣り糸なんてできないものだろうか?




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