カヤック日記


2003年2月の出来事!


2月は2001年、2002年と連続して茨城県波崎町でカズハゴンドウのマスストランディングがあった月です。今年ももしかすると…と思い、また同じことが起きてしまった場合にも動けるように注意していましたが結局何もなく無事に2月が終わり安心しました。

ウィングタグを付けたウミネコ 13日に館山の船形漁港で羽根に何か引っ掛かってしまったようなウミネコを見つけました。また何かのゴミが絡んでしまったのだろうと心配し、しばらく様子を見ていましたが特に問題も無いようで普通にしているし問題なく飛び立ちました。飛んでいるときによく見るとそれは左右の翼に付いていてどうやら人によって付けられたものだと思われました。

多分識別用の標識ではないかと思い、帰ってからインターネット上で調べてみると北海道で調査のために付けられた「ウィングタグ」というものだと分かりました。そしてそのウミネコに取り付けられた赤いウィングタグによってその個体は北海道の西に浮かぶ天売島(てうりとう)という小さな島から来たことが分かったのです。ウミネコの繁殖地のひとつである天売島では最近ウミネコの個体数が減っているらしく、その実態調査の一環としてウィングタグによる調査が行われているそうです。

イルカやクジラでは体の傷や特徴的な模様によって個体識別が可能ですが鳥はさすがに無理でこういう器具を鳥に持って(?)もらうことになるのでしょう。せっかく背負っているのだから役に立った方が良いと思います。皆さんもカモメ類になにか付いていたら気にしてみてください、そして見た場所、日時などを調査機関に是非連絡してください。ウミネコの調査に関してはこちらをご覧ください。



北海道環境科学研究センター
URL http://www.hokkaido-ies.go.jp/
E-mail kamome@hokkaido-ies.go.jp


ウミネコ担当の方は長(おさ)さんです。とても丁寧に対応してくれます。


ミユビシギ

2月も終わりに近づくとカモメ類の姿がめっきり少なくなります。みんな繁殖地のある北を目指して去って行くのでしょう。代わって海岸ではミユビシギやシロチドリが見られるようになりました。シロチドリは南房総も繁殖地にしていて今年も巣をつくり雛を育てるはずです。

去年、いくつかの巣を見つけました、今年も雛が見られるのが楽しみです。春のツアーでは興味のある人に巣を案内しています。巣とはいっても実際には小さなウズラのような小さな卵が浜に転がるように囲いも無く産んであるのです。

地元の漁師さんは「昔はよく気づかずに踏んじゃったなあ」と話していました、だから僕はこの季節浜を歩くのが怖いのです。ゴールデンウィークが終わる頃には雛の姿が見られるでしょう。



お知らせです

2002年御蔵島バンドウイルカ研究会調査報告会のなかで二部として藤田が房総に移住したイルカについてお話します。是非お越しください。

日 時 : 4月12日(土)13:30〜(開場13:00)
場 所 : 環境パートナーシップオフィスB2会議室
    (JR渋谷駅より徒歩15分、地下鉄表参道駅B2出口より徒歩5分)
地 図 : http://www.geic.or.jp/geic/plaza/access.html
定 員 : 50名
参加費 : 1000円


アイサーチジャパンまでEMAILかお電話でお申し込みください。


アイサーチジャパン
PHONE 03-5712-3480
URL http://www.icerc.org/
E-mail info@icerc.org


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