カヤック日記


2003年8月の出来事!

あっという間に夏も終わりかと思いましたが8月も終わり頃になって夏らしい日が続いています。
房総の海岸ではスカシユリに代わって今年もハマカンゾウが咲き始めました。

21日からは白浜町の砂取の浜で今年初めて確認した海亀の巣が孵化の予定日に入りました。
28日現在変化はありません。元気な子亀の姿を今年も見たいものです。
お隣の根本が不調だった今年、砂取には他にも2か所の巣がありました。
うちひとつは台風接近直前の8日に発見しましたがこの日の満潮時には既に波を被った様子で明日の台風接近時には更に悪い状態になるのは間違いありませんでした。
その日、一緒に調べている鈴木君の希望もあり海岸の最も上の方に移植しました。

移植作業中で緊張の鈴木くん また9日になると7月27日に発見した巣が手前のドブ川が増水したことで巣のあった地面が崩れ川に卵が流されるという酷いことになってしまいました。
しかも川に流れてしまった卵は全て何かの動物に食べられてしまったようで空になっていました。
巣を掘って残っていた3個の卵だけを大切に移植しました。
そのうえ移植した場所も台風が最も影響を与えた9日には少し波を被ったようでした。
毎年手を加えなくても無事海に帰って欲しいと思いながら結局手を加えることになってしまうのが残念です。

よくよく考えてみると海岸道路の存在自体が大本の原因なのだろうと感じます。
道路は昔浜だったところを通っていますから道路さえなければもっと奥行きの深い浜であったはずですし街灯の設置ももちろん必要ないはずです。
もしここがそういう昔のままの海岸だったら亀にとってはどんなに良いことだろうと思います。
漁師さんが港に行く為の道だけ良くしていれば十分だったのではなかったのか?と思ってしまいます。




もうひとつ今月はイルカにも変化がありました。
せっかく群れに馴染んだと思われた10番が早くも群れで観察できなくなりました。
いないことに気づいたのは5日でした。
その後しばらくいなくなったことに確信が持てませんでしたが、どうやら確実のようです。
一時は群れに加わりながら群れを離れていったオトナイルカはS-6に続いてこれで2頭目になりました。
S-6と同じく用心深かった10番は結局雌雄が分かりませんでした。
しかし背びれに特徴がありますのでどこかでまた見つかることもあるでしょう。
そのときを期待して10番の写真を大事に保存したいと思います。
どこかで逸れイルカを見つけたら出来るだけ写真を撮って教えてください、もしかするとそれは10番かもしれません。
群れはこれでまた6頭に戻りました。6頭は暮らしやすい頭数なのでしょうか?

右は10番の背びれ、どこかでこの背びれを見たら教えてください



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