カヤック日記


2003年11月の出来事!

今月も暖かすぎる気温に異常気象もここまできたかという感じでした、海もよく時化てゆっくり海を楽しめる日が少なかった月でした。
しかしその影響もあり、面白いことの多い月でした。

新入りのイルカ まず7日にはなんと子イルカの誕生を確認しました!産まれて間もないイルカは呼吸が下手なのか頭部をほとんど水面に出して呼吸します。
夏頃からそろそろでは?という期待があっただけに感激でした。S-1(ノッチ)の脇にピッタリとくっついて泳ぐ様子からS-1のコドモで間違いないようです。
しかし時化が多かったこともあり、まだ良い写真が撮れず今回は残念ながら写真まで紹介できません。

そして11日には今度は新たに加入したと思われるオトナイルカを1頭確認!
なんといろいろな事が続くのだろうと驚きました。
最初この個体は今年8月5日以来姿を見なくなった10番ではないかと思いましたが家に帰ってから写真を見比べると背びれの形が微妙に違いました。
まだそれほど良い写真が撮れていませんので最終的な判断はもう少し先にする必要もあるかと思いますがなにより性格的な違いが感じられました。
10番はそれほどカヤックに寄ってくることが無くややシャイでしたがこの12番目の個体は最初からカヤックのすぐそばを泳いで行きました。
これから水温が下がり透明度も増しますので良い写真を撮り正確に新加入個体と確認できましたらここでお知らせいたします。
8月の日記には10番の写真がありますのでこの11日撮影の写真と見比べてみてください。

漕いだ後には貝拾い… 17日にはツアー中に館山湾の一部でルリガイを多数拾いました。
前日に吹いた季節外れの強烈な南風に寄せられたのでしょう。 中には殻の高さが35mmという大きなものも含まれていました。 薄く割れやすい貝にもかかわらずこの日に拾ったものは完全な形のものが多く漂着後間もないことが分かりました。 こういう日には他でも漂着する可能性があるため、その後数日はルリガイ探しをしました。
館山市と白浜町の太平洋に面した海岸でもやはり多数の漂着を確認しました, なかにはアサガオガイやヒメルリガイも混ざっていました。 同時にこれらの貝の餌生物であるギンカクラゲやカツオノエボシも多数見られました。 カツオノエボシは猛毒を持っていますから漂着当日にサーフィンでもしていたら大変だったかもしれないですね。
採取したルリガイ等はあまりに数が多く、いまだに洗浄が終わっていない貝もあり臭いです…。 この季節にこれほど漂着するのは珍しいようなので記録のひとつになれば良いなと思っています。 漂着物のページにも写真がありますのでご覧下さい。

海岸から急激に立ち上がる館山湾の海食崖ではウミウが越冬しに集まり冬が来たことを実感します、近辺ではハヤブサとミサゴがそれぞれ2羽見られます。
真っ青な冬の澄んだ空に白い腹のミサゴはとてもきれいです、魚食専門でよく魚を持ったまま飛んでいます。 ハヤブサは崖にじっと座ったまま獲物を待っています。 時々飛び立つとまっすぐにとても早く飛んでいきます、その形は洗練されていて見とれてしまいます。 猛禽類がのんびりと冬を越す房総は生物が豊かなんだなあと思います。
海辺の鳥達を観察するにもカヤックは最高です、皆さんも是非彼らに会いに来てください。

真っ青な空の下、ミサゴが魚探し中

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