昨年末以来姿を見せないハンドウイルカの群は今月も確認できずに終わりました。
群は確認できなかったものの洲崎生まれの若い雌のスノは1頭で泳いでいるところを今月も確認できました。
群でいた時よりも発見が難しくなりましたがスノの方も1頭では退屈なのかカヤックに気づくと遊びに来てくれる時間が長くなりました。
ある日には漂流しているプラスチック袋を3つも見つけてきて遊んでいました。
スノはそれらの袋を水中の1ヵ所に集めるようにして確保しているようでした。
そしてひとつの袋を背びれなどに引っ掛けて遊んだ後にはまたその袋を置いてある(水深5mくらいのところに浮いている)ところに戻ってくるということを繰り返したりしていました。
スノは生まれて間もない頃からカヤックを見ているため、カヤックをほとんど警戒せず観察がしやすい個体です。
またこのイルカが育ったこの5年間を知っているだけに愛着のある個体でもあります。
あまり大勢でこの1頭に接近するのはお勧めできませんので距離を置いてイルカの方から接近してきてくれるのを待つなど今まで以上に注意して観察することが必要です。
またそうしなければ良い観察は出来ませんし、スノはどこかへ移動してしまうでしょう。
とりあえずこの1頭を見失わないようにしておけばいつかまた群が合流する可能性もあるのではないかと考えています。
並行して群の移動先を探す努力もしたいと思っています。
また変化がありましたらここで報告させていただきます。
内房のある海岸ではハヤブサのつがいが定着しています。
ほとんど同じような場所にいることが多く今年の春はそこで繁殖活動をするのではないかと期待しています。
このつがいが好む場所は海から垂直に立ち上がった海食崖です。
歩いて観察に行くことが出来ませんのでカヤックならではの観察ポイントです。
揺れる海面で望遠写真を撮るのはなかなか難しいですが今年一番の楽しみの一つです。
ツアーでもご案内させていただきますが、あまり人が集まって悪い影響が出てはいけないのでここでは場所は内緒で…。
海鳥も徐々に季節移動を始めています。
ウミネコは上昇気流を利用して北に向かう姿が良く見られました。
ウミウも繁殖地を目指して越冬地の岩場をそろそろ離れる頃です。
入れ替わりにクロサギが岩場で繁殖を始めます、白浜の海岸ではシロチドリがつがいで見られるようになりました。
すっかり春ですね。
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