23日には春一番が吹きましたし、今月はシケの日が多くあまり海に出ることが出来ませんでした。
しかし海岸線ではハマダイコンや菜の花が咲き南房総はすっかり春らしくなりました。
春一番の吹いた日には沖で暮らすカモメ類も海岸近くに避難して来たため海岸には凄まじい数のカモメで埋め尽くされました。
中でも時々しか海岸に現れないミツユビカモメが風の中を大群で舞う姿が良く観察できました。
しかしこの日は気温が高くカモメ類にはかなり暑かったらしく水面の穏やかな河口や港内では翼をバタバタやって水浴びする姿が良く見られました。
今年はカモメ類の飛来がなんだか遅い感じがしましたが、この2月にはいつもと変わらない数に達したようです。
海の中は最も水温が下がる季節になり、同時に透明度が高くなる季節になっています。
カヤックに乗ったままでも水中を覗き込めば写真のような魚の群れが泳ぐ姿やこの季節に採取されるワカメなどがとてもよく見えます。
厳しいイメージの強い冬の海ですが、もちろん凪の日もありそんな日は冬も素晴らしいパドリングシーズンだと感じられます。
ところで最近良く質問のある白浜のイルカ達のことを少しお伝えします。
一昨年の暮から群れが見られなくなり、1997〜1998年の間に生まれたメスのスノ(S-2)だけが白浜の沿岸に残っていました。
その後は2004年9月の日記で紹介したように、少なくとも昨年11月11日までは海岸沿いで順調にスノを観察する事が出来ていました。
ところがその後、急に遭遇できる日がなくなり11月30日に遠くでジャンプするスノと思われるイルカを確認した時以来、私自身はスノを観察できていません。
しかし少なくとも今年1月20日までは知り合いの漁師さんがスノを確認しています、ただしほとんどの場合「カヤックでは行かないような沖」にいるということでした。
また驚く事に、その間にはスノが子を連れていたという情報もありました。
残念ですが、その事を確認する事も出来ずにとうとう3月になってしまいます。
もしかすると、これで「洲崎イルカ」の観察は終わるのかもしれませんが、懲りずに調査範囲を広げて遭遇を期待したいと考えています。
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