カヤック日記


2005年3月の出来事!


雪雲と三浦半島の間に沈む夕日 今月は館山でも少し雪が降りました。
それでも東京などから比べると降ったとは言い難いような量ですが。 むしろ写真のように対岸の三浦半島や木更津の方角で雪雲が見えているのにこちらは晴れているというような日がよくありました。
黒潮に近く海に囲まれた南房総は東京より何度か常に暖かいようです、特に南端の白浜町で雪が積もったり霜が降りたところを今まで見たことがありません。
この季節はワカメとヒジキが解禁になるので特に大潮の日に浜は賑やかになります。
大きなトラックがヒジキを満載して行き、浜の家ではワカメを干しています。

残念ながらカヤックを漕ぐには適した日が少なかったのですが、冬の間に内房で見られるウミスズメを何度か観察に行きました。 この鳥は繁殖の時期以外は普通陸に上がらない鳥ですので観察にはカヤックが最適です。 体が小さく少し波があるとなかなか見つからないのですが、警戒すると「チッチ」と鳴くのでそちらの方を見ると波間に漂っている姿が見つけられます。 1羽から6羽くらいの数でいる事が多く、群れによってはあまり警戒せずに間近での観察が出来ます。

沖を行くオオミズナギドリ このウミスズメも月の半ば頃から徐々に見られる頻度が低くなり、代わって沖にオオミズナギドリが見られるようになりました。
この鳥も同じく繁殖以外では陸に上がりませんので船で釣りをする人や漁師さん、それにカヤッカーなどでなければ馴染みの薄い鳥だと思います。 どちらの鳥も海鳥のページで紹介してありますので興味がありましたら是非見てみてください。

オオミズナギドリは風が強い日ほど岸に近いところを飛んでいくので風が強い日は海岸からオオミズナギドリを見るチャンスです。 このような日に海に出てもなかなか落ち着いて観察できるものではなく、とりあえずは陸から双眼鏡を使って見るのが良いでしょう。
風の吹く日が好きなオオミズナギドリをカヤックで観察に行くのはなかなか大変です。 安全第一で出来れば館山湾のような湾内で追い風に乗りながら対岸まで漕いで行きながら観察するのが良いでしょう。 それ以前にも風の中でのパドリング経験も積んでおかなければ観察を楽しむ余裕もなくなるので、それまでには随分練習をしなくてはなりません。 それでも風の中を苦労して漕いで見に行き、1.2mに達するという翼を広げながら滑空していく姿を間近で見ると、鳥って凄い!と単純に関心する事が出来ると思います。

カモメたち













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