23日、千葉県の東端に近い九十九里の海岸でカズハゴンドウという以前にも茨城県などで多数生存漂着している鯨類が漂着してしまいました。
昼に国立科学博物館の山田先生から連絡をもらい現場へ向かいました。
頂いた情報では30頭前後との事でしたが現場に着いた16時半頃には既にほとんどの生存個体が海に帰されており生存個体は1頭と死亡した5頭が浜に並べてあるという状況でした。
この残された1頭はこの後港に運ばれ海に帰されました。
千葉県の海岸線は大変広く、同じ県で起きた出来事でも現場に向かうには数時間もかかってしまいなかなか早い対応が出来ず悩みます。
今回も最も人手が必要だった生存個体救出にはほとんど参加できずに終わりました。
それでも現場ではリリースに関わった地元の人などの話を少し聞く事が出来、多くの個体が海に帰ったことが分かり安心しました。
冬は比較的時間が作れるので今年は余裕のある時にカヤックを使って海岸のゴミ拾いをしてみています。
海水浴場になるような広い海岸は時々清掃が行われていますが、釣人か熱心なビーチコーマーしか行かないような岩場に囲まれた小さな海岸では長年かけて漂着したゴミが大変な量で積もっています。
シーカヤックの荷物室には写真のように70Lの袋で2つほどのゴミが楽に納まりますし海岸へのアクセスも簡単ですので、このような海岸の清掃にはカヤックは最適です。
館山市のとある海岸でも凄まじい量のゴミが漂着しており以前から気になっていたので、とりあえずそこを完全にきれいにしてみたいと思っています。
このような浜もゴミさえなくなれば素晴らしい海岸ですから気長にひとつひとつきれいにしていくことでツアーで自信を持って紹介できるツアールートが増えていくと思いますので楽しみにしていてください。
そういえばこのゴミ拾いの際にボトル入りの手紙を発見しました。
ガラス瓶ではなく比較的きれいなペットボトルに入っていたので最近のものだろうと思いましたが手紙を読んでみるとどうやら10年ほどの時間が経っているようでした。
ペットボトルの耐久性とそれ以上に長い時間をかけてここにこれだけのゴミが溜まったかと思うとゾッとしました。
送り主は袖ヶ浦市の方で多分当時中学生くらい?のようでした。
内容は自分の事と文通相手を探しているとの事でした。
懐かしく思うのではないかと思い、この手紙は一応送り主に返送してみる事にしました。
なかなか両立が難しいですがツアー以外の活動を今年も出来るだけ続けていきたいと考えています。
どうぞ今年も宜しくお願いいたします。
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