カヤック日記


2006年3月の出来事!


イルカを誘導するカヤッカーとサーファー 今月は先月の続きみたいな内容になってしまいますが、また九十九里での話です。
先月28日に漂着しながらも一晩生き抜き、今月1日に近くの太東港に放されたカズハゴンドウがいました。 4日には国立科学博物館の山田先生から電話で16頭が港内に残っていると言う事を知らせて頂きました。

衰弱し死んでいくものもあり、これ以上港内に留めておくのはイルカの為に良い事ではありませんでした。
砂浜に漂着したイルカを港に放したのはとりあえず座礁しない深さのある水に浮かべる為と言えます。 その後それぞれが体調を取り戻した後には港の外へ誘導する作業がセットになっていなければ、結局は港内で弱っていくのを見守るだけになってしまいます。
通常港からの「追い出し」作業は漁船等を用い船首で金属の棒などを叩いて驚かして追って行くというのが普通です。
この方法ですと効率は良いのですがイルカへのストレスも大きいでしょう。
また今回、港内に砂が溜まり浅くなっていた事もあり港内での漁船の作業予定はなかなか立たなかったようです。

そういう状況を考え前々から想像していたカヤックによる港からのイルカ誘導を決行することにしました。
決行は次の日の5日、天気の予想ではとても条件が良く海の穏やかな5日にしました。 しかもこの日は日曜日ですので職業カヤッカー以外は集まり易いだろうと期待しました。 4日に私の主催するストランディングのメーリングリストで呼び掛け、また千葉でカヤックを持っている知り合いには片っ端から電話をしました。
率先して仲間を集めてくれた人たちのお陰で当日は21人ものカヤッカーと11人のサーファーの総勢32人がこのボランティアに参加してくれました。

太東港に集まったカヤッカーとサーファー 朝8時には港で簡単な作戦会議を行いその後、間もなく港に浮かびました。
イルカを脅かさないように岸壁に沿って配置につき一斉にゆっくりとカヤックとサーファーとで出来た壁を港の出口へ向けて移動を始めました。
いくつかの個体はカヤックの下を通り港の奥に戻ってしまいましたが想像していたよりは簡単にイルカを誘導でき、午前中のうちに弱った個体を含め5頭の誘導に成功しました。

この調子で!と意気込みまだ港内に残っている個体の誘導を試みましたがここからが何故かうまく行かず、更には港の出口とは逆の奥の部屋へイルカが入ってしまい午後の作業は更に厳しいものになりました。
普通のツーリングよりも遥かにターンやリバースといった細かな操船が要求されていた為、疲労は大きく結局15時に2頭を港内に残したまま作業を終了しました。
またその後、砂浜に漂着した3頭が港に放され結局この日も港には5頭が残されたままとなってしまいました。

とても残念でしたが我々が出来る事は十分やったのではないかと思います。
今回の経験を活かし、今後同じような場合や港内迷入等の場合のイルカの追い出しをカヤック、サーフィン等によっても行う事が出来るようになると思います。 更にこの方法が確立できれば以前のようにイルカを音で脅かして追って行くという方法よりもストレスの少ない追い出しというよりは誘導に近いやり方が出来るのではないかと考えています。
今回は居合わせた地元サーファーと千葉県全土から集まったカヤッカー達のお陰でまず第一歩を踏み出す事が出来と感じています。
ご協力頂いた方のお名前は控え当日記入して頂いたボランティア名簿から所属を御紹介させて頂きます。(他にも個人で参加して頂いた方もいます)

SURFSHOP・VILLAGE


SALTYS・PADDLESPORT


房州素人船団


Rollチックな海の家(江戸川朝練隊所属、Komitetsu氏のサイト)


(五十音順)
皆さん本当にありがとうございました!
 



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