カヤック日記


2006年10月の出来事!


スイカ 夏が終わる頃、海水浴場の砂浜には所々に小さな芽が出てきます。
多くの場合それはスイカ割りで散った種が発芽したもので波風に耐えたものは日増しに大きくなり秋くらいまでに大きく育ちます。 流石にスイカの実がなったのは見た事が無いですが写真のように海浜植物に混ざって生える姿はなかなかです。
そのまま大量に繁殖してしまっては貴重な海浜植物の脅威となってしまいますが実を結ばない限りは安心です。

この秋は暖かいというより暑いくらいの日が多いのでシーカヤッキングには最適な日が多くありました。
それでも海岸にはハマススキやツワブキなどの秋を感じさせる植物が目立つようになりましたし水温も下がり始めた事でプランクトンの数が減り、水の透明度もどんどん高くなってきました。 台風もさすがに終わりのようですが今月接近した16号の時には波はたいした事が無かったものの異常潮位が見られ特に内房側では異常な光景が見られました。
例えば館山市の沖ノ島は長い砂浜で陸地と地続きになっていますがその砂浜が一時はほぼ水没してしまいました。
これは私が館山に越してからの十数年の間ではじめて見た光景です。


沖ノ島が… 多くの海岸では砂浜の背後にある砂丘が波により崩され、その上部にある植生もろとも崩れてしまったところがあちらこちらで見られました。
その崩れた砂の中からは過去に捨てられ埋もれていったゴミが現れて海岸はとても汚れてしまいました。
中にはとても古いアルミニウム缶がほとんど腐らずに多数出てきており、2〜30年以上前のものではないかと思うものもありました。
なんだか懐かしい感じがしましたが、それくらい前までは海岸の一部はゴミ捨て場とされていたのだろうと想像できました。
これらが埋められた頃は自然分解されるゴミが少なくなり始めた時代でまさかこんなに将来まで形を変えず埋まっている事が想像できなかったのかもしれません。

しかし現在でも自然分解されないゴミを海岸に捨てる、または燃やす行為はかなり高い頻度で見られます。
今度は埋めるのではなく気化してしまう事で「見えなく」しているわけですが結局はそれはどこかに存在していて最後には自分達の体に戻ってくるのだということがなかなか認識されていないように感じます。
なんだかとても残念です。

懐かしい缶たち ウミガメの産卵の時にも砂の中に埋まっていたゴミが邪魔をする時があるようです。 母亀が巣を作ろうと掘った形跡がありながら何故か卵を産んでいない場合、産卵に十分な深さに達する前にゴミがある事が時々あります。 他には炭がある場合もあります。炭は以前に焚火をした跡ですが海岸での焚火の後それを砂に埋めるだけでは元に戻した事にならないということが分かります、特にウミガメの産卵地では。
こんな事を言っているときりが無いようにも感じますがどれも出来ないことでもありません。 知らないでしたのならともかく、こうやって知ってしまったのですから是非実行してみましょう!
御協力お願い致します…。




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