今月は今まであまり会った事の無かった鳥に会いました。
時々しか見ない鳥に出会うとなんとなく嬉しいのは僕だけでしょうか??
上の写真の鳥はカワセミという名前ですが海辺にも時々現れます。
小さい鳥ですが色鮮やかで遠くからも見分けがつきます。
しかし結構用心深いので良く観察できません。
写真に撮っておいて後でPCでゆっくり眺めるのが良いようです。
他には面白い顔の模様が楽しいビロードキンクロ(写真左)や浅瀬で何故かオロオロしていたシロエリオオハムなどに出会いました。
この3羽の写真は海鳥のページにも加えておきましたのでご覧になってみて下さい。
これらは特に珍しい鳥ではないのですが南房総沿岸では何故かあまり出会わないのです。
もちろん馴染みの冬鳥も出揃っています。
いつもの崖を白く染めるウミウやカモメの仲間など。
下の写真のカモメは大きい方がセグロカモメ、小さい方はユリカモメです。
同じカモメ類でもこんなにサイズが違うんですね。
遠くから鳥を見つけて最初に見るのは特有のシルエットですが房総の海上ではカモメ類、ウ類、ミズナギドリ類、カモ類、カイツブリ類、ウミスズメ類、アビ類、ヒレアシシギ類などに分けて見ます。
見当をつけて見たい類の鳥だったらゆっくり漕いで行ってみます。
近くで見てみてあまり見たことの無い特徴があるとワクワクしてカメラを取り出し、ちょっと遠めでもとりあえずデジカメに収めておきます。
そうすればもし更に接近して逃げられてしまった場合も家に帰ってPCで拡大すれば種が分かる場合もあります。
もちろん近くで納得のいく写真が残せると更に嬉しさが増します。
カヤックで写真を撮るのは最初なかなか難しいです。
まずカヤックはほとんど常に揺れていますのでバランスをとりながらの撮影になります。
ファインダーに集中していると平衡感覚が狂い易い様で波の中では突然バランスが崩れたりする事もあります。
揺れる中での撮影だとブレる可能性が高くなるので最近のデジカメに搭載されている手ブレ防止機能は良いかもしれないですね。
後は塩水というカメラには大変厳しい環境での撮影になりますので対策が必要です。
例えばデッキに防水のボックスを設置して、そこから取り出して撮るか元々防水のカメラを選ぶ必要があります。
万が一転覆した場合の事を考えるとやはり防水したカメラが良いです、更に落とした場合に海面に浮くものは特に安心です。
防水で無いカメラの場合はハウジングと呼ばれる防水ケースに入れる必要があります。
ハウジングは万が一の浸水がすぐに分かるように大抵は透明のプラスティックで出来ていますが、これが案外厄介でカヤックのデッキにカメラを置いておくとケース内が温室となり熱くなるのでケースのレンズ内側がしょっちゅう曇ります。
曇り止めもあまり効果が無かったりするほどの結露で悩まされる事が良くあります。
またハウジングに入れたカメラは水中での使用を前提にしている為か持ちにくく重くなるので左手でパドルを持ちながら右手で片手撮りというのも案外大変です。
しかしこんな状況にもだんだん慣れてきますのでカメラ無しで出かけるのは勿体無いと思うようになると思います。
私もカメラを持って出なかった時に限って珍しいシーンに出くわすという事が何回かあり、とてもガッカリした経験があります。
ダイバーや山歩きをする人はかなり高い頻度でカメラを持ってフィールドへ出かける様です、やはりその素晴らしい世界を切り取って帰ってみんなと楽しみたいという気持ちからでしょう。
シーカヤッカーも海から見た美しい景色を残したいと思う人は多いようです、シーカヤックでカメラを楽しむ人がもっと増えるといいな!と思います。
お知らせ
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初めての連載です、どうぞ宜しくお願いいたします!
詳しくはこちらのページをご覧下さい。
http://www.skz.or.jp/koichi/kayak/index.html
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