今月はカンムリウミスズメを探して、あちこち漕いでみました。
漕げる海況で仕事ではない日は、とにかく探してみましたが見つかるのは写真のウミスズメのみでした。
ウミスズメは東京湾内湾の富津から房総南端の白浜町までで時々ですが広範囲に見られました。
ただウミスズメも好きなのですが、やっぱりウミスズメと比べるとカンムリウミスズメは断然「面白い」鳥なのです。
まず「絶滅危惧II類 Vulnerable (VU) - 絶滅の危険が増大している種」に指定されていて数が少なく繁殖地ではない千葉県で出会うのは難しいのですが、時々南房総でも見られます。
その分布は主に日本周辺、繁殖地はウミスズメ類では唯一暖海域で、ほぼ日本の離島に限られています。
彼らが房総に寄っていく理由や経緯はなかなか興味深いと思います。
この冬はもうしばらくカンムリウミスズメ探しを続けてみようと思っています。
こんな風に「漕ぐ理由」が思いつくと海に行くのが楽しみで仕方なくなります。
そういう状態にある時は漕ぐモチベーションが高く、常に何かを探しているので目に入ってくる情報が増えるような気がします。
冬の海を漕いでいて見つけた面白いものや美しいものを写真で一緒に楽しんでみてください。
とうとう海上を2本足で歩く霊長類が現れました!
というのは間違いで、近くに行ってみるとボードに乗っている
cetus
の笠原御夫妻でした。
やっていたのはパドルボーディングという遊び。
長いシングルパドルで海面を「掃き」ながら進んでいくその様子は本当に「新しい!」という感じでした。
カモメ類が上昇気流を利用して旋回しながら上昇して行きます。
見上げてそれを見ていると目がまわりそうな感じです。
十分上昇すると目的の方角に滑るように飛んで行きます。
今月は外房の海で何回か見ました。
冬の海では小さなアオウミガメの若者がのん気な感じで漂っています。
好奇心が強く「人間だ!」と気付くまでは寄って来ます。
今月はよく雪が降りました。
館山は暖かいので、ほとんど積もりませんでしたが、大島に積もった雪がしばらく残って見えていました。
参考文献
改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物-レッドデータブック-2鳥類 財団法人 自然環境研究センター
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