カヤック日記


2008年8月の出来事!



この夏良く見たきれいな入道雲 この夏はとうとう台風が来ないまま終わりました。
カヤックにはもちろんウミガメの繁殖にも条件が良く8月の後半に入って続々と子ガメが海へ帰っています。

今シーズン最初の孵化確認は8月20日の根本海岸で、6月6日に産卵された巣でした。 ほとんどの足跡はやや蛇行しながらも海に向かい波の中へ泳ぎ去ったようでしたが、今年もやはり一部の子ガメは明かりを目指し陸に向かったようでした。
しかしそれも数匹というレベルで以前のように全ての足跡が陸を目指すようなことはありませんでした。 これは多分、街灯の球を低圧ナトリウム灯に換えた効果がやっと現れたのではないかと考えています。

陸を目指した足跡の先には自動販売機とキャンプ場の街灯や公衆トイレの明かりがありましたので、それらを無くしていく事を考えなくてはなりません。 今回、海に帰れずに陸を歩き続けた足跡で最も長かったものは120m以上も歩いたのちに、何とか海に辿り着いたようでした。


穴に落ちた子ガメたち 他にも28日滝口(6月29日産卵)、31日根本(6月27日産卵)で脱出痕が確認できました。
31日に脱出跡が見られた巣では残念ながらほとんど(多分全て)の子ガメが陸を目指しました。

20日の例からすると今回はなぜ低圧ナトリウム灯に引き寄せられたのか不思議ですが、とにかく足跡は山を目指し途中、川に落ちそこで足跡は消えていました。
運の良い事にこの前の晩には豪雨が降りいつもは、か細い流れでしかない川は増水し強い流れに子ガメは乗せられて海に帰ることが出来たようでした。

しかしそのうち6匹だけは途中に掘られていた深さ30cmほどの穴に落ち、出られずにもがいていました。(写真)
拾い集めて海に帰ってもらいましたが、海水浴の子供等が掘った穴さえもこの小さな動物には命を奪われる可能性にのある障害になってしまうことが分かりました。 今度、砂浜で穴掘りを楽しんだ後は埋め戻しておいてくださいね。


白浜町のグンバイヒルガオ株 他にも地味〜なニュースがあります。
先月の日記のページでも御紹介したグンバイヒルガオの株が白浜町で2ヵ所見つかりました。 種子が漂着しながらもなかなか発芽するチャンスに恵まれなかったものが台風などの波に洗われる事の無かったこの夏に芽を出す事が出来たのではないかと思います。
グンバイヒルガオの北限と思われる千葉県にあってこの株の成長は興味深い事ですので今後も見守っていきたいと思っています。

全国的に豪雨に悩まされた月でしたが、房総に関しては雷や豪雨に至る積雲は案外少なく、海に出るにもあまり問題になりませんでした。
8月も終わりに近づいた頃から急に涼しくなり、雨が降れば寒い感じのする日もありましたが9月に入ってからはまた少し暑さが戻ったようです。 水温は高く、日差しは強く、風は涼しいという最高のカヤックの季節になりました。
是非、秋の海を楽しんで頂きたいと思います。


勝山大ボケを見物中













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