ゴールデンウィークに入りましたが皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
せっかくのカヤック日和と思いきや前半は風が強いですね…。
ところで先月ここで書いて以来ご心配お掛けしてましたハヤブサたちの続報ですが、やっと繁殖を確認できました。
既にヒナが鳴いており、親鳥がせっせと餌を運んでいました。
巣の場所は昨年までの巣から少し離れていますが私が初めて房総でハヤブサ繁殖を確認した岩の窪みでした。
同じツガイが年により使い分けるのでしょうか。
ここは海の上から見守る方が便利な場所ですので、人に見つかって荒らされる心配は少なく去年までの巣より安心です。
ただ巣穴の手前に草が繁り巣穴も小さいので中の様子はほとんどというか全く分かりません。
今回もヒナが大声で鳴いていたのと、親鳥が餌を持って巣へ入っていったのを確認したという事です。
写真はちょうど親鳥が巣に入るところです。
巣内が見られないのでヒナが見られるのは巣立った後になるでしょう。
でも元気なうちは凄まじい声で鳴きますので声を聴ければ安心…という感じです。
早く若鳥の姿を見たいものです。
この季節の海は相変わらず透明で漕ぎながら水中の様子を楽しめます。
先日は大きなイソギンチャクを発見!直径は30cm以上あったと思います。
見とれて水面からカメラだけ突っ込んで何枚も写真を撮ってましたが本当は泳ぎたい感じでした。
まだ寒いし漁師さんの目も厳しそうなエリアでしたから難しいですけど…。
春になると海岸でも海の上でもこの不思議物体がウロウロフワフワしています。
拾い上げてみるとこの姿…。(写真下)
グロカワイイとはこの事でしょうか?
タツナミガイというアメフラシの親戚で巻貝の一種でありながら隠れる殻は退化しています。
何かに襲われた防御反応として丸く硬くなった上、浮力を持つのでしょうか?
海底で同じような底性生物に襲われた場合にはプカ〜と浮かんで逃げてゆくというのは確かに手っ取り早いし体力もあまり使わないですから、なかなか考えたねって感じです。
しかし、そのままずっと漂っていると大抵は海岸へ辿り付いて干からびるという悲しい運命が待っています。
ん〜せつない。
富津方面では海苔の養殖が有名ですが、周辺海域を漕いでいると海苔が漂っている光景を目にします。
拾い集めてデッキで乾かして味見すると、これはまさしく美味しい江戸前のりであります。
採って帰ったらいけないですけど味見は楽しいです。
夏が近づくにつれて富津はクラゲもどんどん増えます。
先日はアカクラゲとミズクラゲが絡んでいるのを見ました。(写真)
どちらかがどちらかを捕食しているのですが、どうやら大きな方のミズクラゲがやられている方のようでした。
弱肉強食、クラゲがクラゲを食うというのは案外あまり知られていませんね。
僕も現場を見たのは数回目です。
そんなふうに東京湾スナメリの捜索を続けていますが、いまだ進展なし。
2009年6月には君津沖でヨットより2頭が目撃されています(※)しまだ東京湾にスナメリがいるのは確かですからガンバロと思います。
海苔食べてる場合ではないですね。
スナメリではないですが、東京湾内でもイルカがいくらか打ち揚がったリ泳いでいるのが目撃されたりという情報がありました。
26日には南無谷の海岸でかなり古くなった死骸を見つけ報告しました。
あまりに傷んでいて種が分かりませんでしたが、国立科学博物館へ持ち帰り剖検されサラワクイルカと同定されました。
ストランディングに関しては日本では5例目とのこと。
僕は見つけるだけ見つけてイルカ収容の日には風邪などひいていて現場出動せず…。
風邪なんて本当に久しぶりなんですど。
みなさんもどうぞ春の風邪には御注意下さいね。
※ 国立科学博物館 海棲哺乳類情報データベース
<419>千葉県君津市でスナメリ2頭?遊泳
http://svrsh1.kahaku.go.jp/m/mm/?p=1921
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