左の写真は昨日(31日)に撮ったホヤホヤですが、海に落ちたカラスではありませんよ。(分かりますよね…)
ハシボソミズナギドリといってオーストラリア南東部の島で繁殖し、この時期に日本の太平洋岸を北上、オホーツクまで飛んで行きます。
「年中夏じゃなきゃ嫌だ!」というわけですが理由は主食のオキアミを追って、と言われています。
今年は非常に彼らが多く見られます。
ちょっと異常なレベルですが、海に出るのが楽しみでもあります。
繁殖期以外は陸に上がらない性質の為に人をほとんど怖がりません。
近くで見られる上に、そのつぶらな瞳は本当にかわいいです。
皆さんも写真でメロメロになってください。
この日は南房総市の富浦沖で300羽以上のハシボソミズナギドリが群れていました。
これほどの数がまとまっているのは房総沿岸ではとても珍しい事と思います。
沖はシケていなかったですし、みんな揃って疲れちゃったのでしょうか?
よく見ると釣り糸を嘴から垂らしている個体が多く悲しくなりました。
釣り糸はほんの一部で胃袋には、もっと多くの人工ゴミが入ってしまっているのでしょう。
地球半周の旅の途上では死んでしまう者も多く、房総でも毎年多数の死骸が揚がります。
これは太古の昔から行なわれていた淘汰なのでしょうか?
その死に人間の影響が無い事を願いますが、釣り糸を飲む個体を見た後ではやはり人間か…と思えてなりません。
先日は富津の南岸(布引海岸)の2kmを歩いて調べたところ70体もの死骸を数えました。
この300羽には是非無事に北に着いて欲しいですね。
富津では足環を付けたカワウの死骸もあり
カワウ標識調査グループ
に報告しました。
個体識別して生態調査が行なわれています。
皆さんも足環を付けているウを見たら報告お願いします。
一方で今年は少なかったのがウミスズメでした。
天候が悪くて私が海に出る回数が少なかったのも関係していると思いますが、滅多に逢えませんでした。
写真の個体は単独でプカプカ浮いていました。
時間をかけて接近してみると怖がらず、写真を撮った前後にはカヤックのデッキ艤装に興味を示しました。
急接近してはデッキパーツの突起などを突こうとするような行動を見せました。
普通は潜水しながら小魚を捕食しますが、もしかしたら漂流物に付着生活しているカニなどの小生物を食べる事もあるのでしょうか?
だれかそういう報告を知っていたら教えて頂けると幸いです。
先月の日記でお伝えしたハヤブサの巣でヒナを確認できました!
これもやはり昨日、大収穫の日でした。
写真のように2羽が巣から外を覗いていました。
昨年5月の日記に載っているヒナと見比べてみてくださいね。
親鳥が調達した餌はかなり大きく、他の猛禽類のヒナのように見えました。
自然の中の生活は死が身近です。
毎年この時期に来るものがもうひとつアサギマダラ。(写真下)
このチョウも少数ですけど来ています。
印を書かせてもらって何処へ行くのか調べるマーキング調査も一応継続中です。
どこから来たのか、どこへ行くのか?早く知りたいですね。
参考図書
日本の鳥550 水辺の鳥
桐原政志、山形則男、吉野俊幸 著、写真
文一総合出版
お知らせ
パタゴニア目白ストアイベント
スピーカーシリーズ
「親子で過ごす夏休みの提案」
〜南房総で感じる海の自然〜
日程が7月14日(水)に変更になりました。
『南房総には関東の海としては貴重な自然海岸が数多く残されています。
その貴重な自然を「見る」という行為を通した親子で行なう体験は、たんなる海水浴やバーベキューを行なうだけの夏の海とは違った経験を家族にもたらすことでしょう。
この夏はぜひ南房総の海に出かけ、あらためて海の自然を見つめていただきたいと思います。』
藤田と目白店勤務の後藤さんのふたりがスピーカーとしてお話させて頂きます。
南房総で撮影した写真の上映などと共に親子で楽しむ海についてお話させて頂きます。
親子での参加歓迎です。
是非ご参加頂ければ幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。
日時:7月14日(水) 19:30〜
場所:パタゴニア目白ストア
お申込:要予約(定員30名)
詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.patagonia.com/web/jp/patagonia.go?assetid=8236#0715_mejiro
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