更新遅くなり、ご心配お掛けしました。
今月は結構いろいろありました…順番に御紹介します。
まずはウミガメ上陸を調査初日の1日に確認。これは根本海岸です。
更に7日には夜釣りに出かけた白浜在住の鈴木くんから「カメが海岸に!」という電話。
早速出かけて見に行きました、今回も根本海岸。
21:30頃に着いた時には卵を埋める作業中で(写真)、22:30頃に無事海に帰って行きました。
次の日にはちゃんと卵を確認できました。
根本では他にも産卵を確認し今日(6月末)までに4回上陸、うち3ヶ所で卵を確認できています。
他、和田、千倉や平砂浦でも上陸を記録しています。
今年も元気に産卵しに来てくれています!
そんな中、悲しいものも見ました。
17日和田町、混獲(網への入り込み)をしたまま漂着したアカウミガメのストランディング。
張られていた網に絡んだ末に網もシケで流されたのか、流れていた網に絡まったのかは不明ですが網に絡んで死亡するウミガメが絶えません。
18日には館山平砂浦で生きたイルカ座礁の連絡!
日も暮れかけたオンショア吹き荒れる外海に面した海岸での救出作業。
イルカは沖に向かっては岸に戻ってしまう…の繰り返しで大変困難でした。
しかし海に強く体力もあり心優しいサーファーの人達のお陰で無事海に帰って行きました。
報告と救出をしてくれたのは平砂浦にお店を構えるサーフショップ
surfco
のお仲間!
ちょうど一週間前にサーフィン大会の為のパーティーでスライドショーをさせていただいた時にお知り合いになったばかりでした。
良いタイミングで知り合う事が出来、無事イルカを助けられた事が本当に嬉しいです。
本当にありがとうございましたッ!!
ひとつだけ残念だったのは写真…夕暮れの難しい状態だったとは言え、ひどいです。
俺のヘタクソ!って感じです。(見てのとおりです)
もっと写真を極めないといけないです、おかげで種の同定に影響してしまいました。
コマッコウ属のイルカで2.5mほど。
まぁでも無事帰ってくれたのですからね…。
Miles away
surfcoブログ (6/19にコマッコウの件掲載)
24日には先月の日記で雛確認の報告をしたハヤブサの巣立ち確認です!
少なくとも1羽が親鳥と共に確認できました。
ホッとしました〜。
更にハヤブサに関しては別の海岸線で若鳥とその親を確認し、内房で繁殖地をもうひとつ確認できました。
そして締めはこちら、ひさ〜しぶりのイルカとの遭遇です!!(写真下)
日付は28日、場所はしばらく伏せでゴメンナサイ。内房某所です。
29日も同じ場所で見る事が出来、定着の可能性???と考えましたが30日、1日には確認できず。
しかし緩やかな定着の可能性もあるかと思うので、もう少し様子を見ていきたいと思います。
種類は日本鯨類研究所の石川さん、国立科学博物館の山田先生に同定して頂き、カズハゴンドウと確認できました。
カズハゴンドウは茨城や九十九里の海岸で多数漂着を度々起こす種で、それは大抵冬ですが今回はその前触れではないと願っています。
泳ぎを見る限りかなりまったりと気ままに狭い範囲を漁船の通過に驚く様子も見せず楽しげに泳いでいました。
水面から目を出してこちらを窺ったり、全身が見えるジャンプをしたりと初日はかなり活発でした。
2日目はもうカヤックに飽きたのか背ビレを見せるのみ。
ところで!この日はカヤックツアーでたまたま海の様子から判断し決めた海域を漕いでいたところでした。
更に面白いのはこの日ツアーに参加して頂いていたのは、なんとイルカの鳴音研究の第一人者の
赤松友成先生
(極秘特訓中!)
以前からカヤックに興味を持っていらしたそうで念願のツアーに先日初参加して頂いたばかりでした。
そして今回は2回目、なんという巡り合わせなんでしょうか!!
しかも先生が参加した2日間だけの遭遇…信じられません。お供されたのでは?
背ビレはほとんど特徴が無く個体識別できませんでしたが、またどこかで逢えたら嬉しいです。
しかし今回も写真がいまいち…その点ではガッカリな月となりました。はぁ〜。
他にも先月お伝えのシロチドリ巣の卵は無事孵化とか、ウミアメンボの写真がやっと撮れたとかとか、スナビキソウの群落を新しく発見とかとかとか、白いハマヒルガオ(写真)…などあるのですけど長くなったので省きます…。
最後に、11日のOPAビラージュで行なわれた平砂浦ASPプロジュニア開催記念イベント「SAVE HEISAURA」にお越しくださった皆様、本当にありがとうございました。
「千葉県館山市でコマッコウ座礁」 国立科学博物館 海棲哺乳類情報
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