あけましておめでとうございます。
ここのところ日記更新が遅れ気味ではありますが、今年もどうぞよろしくお願い致します。
2011年は毎年お会いするお客様と会う事が出来ずに過ぎてしまい大変寂しい思いを致しました。
また楽しみにしてくれている皆様にも御迷惑をお掛けする事となり、とても残念な気持ちでした。
2012年はどういう年になるのか分かりませんが、とにかくカヤックを安心して楽しめる状況に少しでも近づくことを願っております。
シーズンにはまた皆さんと2011年の分も取り返せるくらい沢山お会いできれば幸せです。
海はこの冬もいつもと同じように時間が過ぎています。
海岸線にはカモメ類が出揃い、採餌するために潜水するウミウの周りではいつものようにユリカモメが賑やかに集っています。
大風の日にもカモメ類は餌を探すのか果敢に飛び回っています。
さらにオオセグロカモメなど大型のカモメ類はまだまだ南下している最中の個体も多いようで十数メートルの風の中を群れで逆らいのぼっていきます。
漂着した海藻の山の上ではヒバリやハクセキレイがなにやら餌を獲る為に集っています。
ハマトビムシの類やハマダンゴムシを食べていると推察しましたが、慌しく小刻みに飛ぶ様子から海藻の臭いにつられていろいろなハエの類などが集っているのでそれも捉えているのかな?と思いました。
写真のヒバリの周りにもハエが集っています。
冬になるといつも鳥が海の主役になります。
特に時化た日には珍しい鳥が岸に立ち寄ることがあり、楽しみです。
海に出るには少し不安な時には是非海鳥観察をお勧めします。
砂浜、岩礁、河口などどこにでも地味に静かに暮らす鳥、海上で賑やかに暮らす鳥、様々な種に出会えると思います。
自然海岸が無い地域でも港や河口にはカモメ類、ウが見られると思います。
ユリカモメは川の中流域でも見られるときがありますし、是非しっかり防寒して観察してみてください。
案外面白い行動が見られるかもしれません。
特に写真が趣味の方には身近で楽しい被写体になりますよ。
先日、KAYAK誌の連載記事で海の動物の食べものについて書いてみました。
特に海の動物の食べ物としての我々ヒトの可能性について…も。
怖いからこそ興味がわく題材ではありますね。
日本ではなぜかあまり気にならないこのことについて書いてみようかなと思ったのは先日読んだ「食と文化の謎」という本の影響がありました。
古本屋で見つけたのですがとても面白い本で、人の食べるものの好みっていったい何なんだ?という事について延々と書いてあります。
挙句は人肉食の原価計算とかまで、恐るべし探究心です。
「食べる」って何なんだろうと改めて考えさせられた本でした。
では海の生き物たちにとってカヤッカーは食べるに適したものなのか??と少し考えたのがきっかけで原稿を書きましたが、そもそもなんでそれほど動物たちが好き嫌いをそれほどするのか疑問がわきました。
考えてみれば案外不思議なことだと思います。
手近なものを贅沢を言わず片っ端から食べる方が探索にかかるコストを減らせそうなものです。
サメの周りにたくさんの魚が泳いでいる写真ってありますよね。
…とまあそんなことを書いてみましたが、もしよろしければ是非お読み頂ければ幸いです。
なかなか感想を聞く機会が無いので過去の号も含め御指摘、御意見、ご感想も頂ければ幸いです。
発売は1月末日ですので次回の日記で発売のお知らせが出来ると思います。
過去の号につきましては出版元
Freewheel
へお問い合わせ下さい。
参考図書
「食と文化の謎」 マーヴィン・ハリス 著 板橋作美 訳 岩波現代文庫
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