カヤック日記


2013年2月の出来事


雪の館山市、布良の海岸 今年はとうとう雪の南房総を撮る事ができました!
暖かな南房総とは言え毎年、多少の雪は降ります。
しかし南房総の中でも特に暖かい南の海岸線に雪が積もる事はほとんどありません。
例えば白浜町や布良、平砂浦海岸の雪景色はかなり珍しいものなのです。
思えば館山に越したばかりの頃、白く染まった砂浜を見てなんだかとても珍しいものを見たような気がしたのを覚えています。

私がシーカヤックを買って初めて浮かべたのは何故か正月の野尻湖でした。
凍っているかもしれない、とか考えもせずに出かけた湖は運良く凍っていませんでした。 雪の上にカヤックを滑らし、湖岸に出てカヤックを浮かべた時は大満足でした。
ひっくり返ったら?も考えていませんでした。装備も今考えると恐ろしい軽装です。
知らないって怖いな…と今思いますが。
ともかく平穏に数時間漕いで満足して帰りました。


館山市相浜、雪に耐えるウミネコとユリカモメの混群 何か特別な記憶に残る場所でカヤックを始めたかったのだと思いますが、やはりイヌイットの暮らす北の水の乗り物という事でイメージに近い場所でやっと買ったカヤックを浮かべてあげたかった様に思います。

そういうことで雪の水辺は経験済みでしたが、南房総は暖かかったので雪の砂浜になんだか違和感を覚えたのでしょう。
住んでみるとそれがとても珍しいことに気付いたら、今度は写真にも残したいし雪の日の海を漕ぎたいと思うようになり、雪が降るとソワソワするようになりました。

しかし待ってみるとなかなか雪の海辺を見る機会が訪れませんでした。
パラパラと降っている日にも漕ぎ出しましたが、間もなくやんでしまい岸辺は雪景色になりませんでした。
今回はそんな待ち続けた景色を堪能できた、私にとってはとても嬉しい出来事でした。
それでも雪は1日できれいに解けてなくなりました。
南房総は雪が降るには暖かすぎるのですね。

雪をのせたハマダイコン 今回は海が時化ていましたので漕ぎ出さず、岸の景色を撮影し楽しむだけにしました。
そんな中サーファーは随分頑張って海に出ていました。

その海はといえば気温と水温の差が大きい為に発生する蒸気が覆い、霧のようになっています。
水温は南房総では一桁にはならないので10度以上の温度差があるということになります。
この蒸気を気嵐(けあらし)と言いますが、黒潮が間近を通り水温が高い割に朝は冷え込む南房総では時折見られます。
館山湾全体が気嵐で覆われたときの景色はとても印象に残っています。
冬は寒くて水から距離を置きがちですが、冬しか見られない海の景色も素晴らしいものがありますので、やはりお勧めです。

そんな南房総には珍しい冬らしい日々が過ぎ今日(3月1日)には春一番が吹きました。
生暖かくて気持ちが悪いような暖かくなって嬉しいような気分ですが、海岸を歩くには良い季節になりました。

ワカメ、ヒジキ…海藻天国の潮溜まり カモメはそろそろ北へ帰るつもりでいますし、岸辺にはハマダイコンも咲き始め、水中ではワカメにヒジキと美味しそうな海藻が湧くように生えてきました。
海の方は時化る日が多くなるので少々大変ですが、暖かいのは何よりですね。

しかしツアーがまだ再開できていません。すみません。
皆さんもお感じのようにまだまだ揺れていると、世界的に見れば更に揺れは増していると感じています。
焦らずいきたいと思います。










夕焼けの内房の海辺に咲く自生のスイセン






















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