写真:望遠レンズで見た数キロ沖の海面に浮かぶクジラ.(トリミングしていません)
以下は今月のX(旧Twitter)投稿より引用し追記します.
投稿日が投稿内容の観察日ではない場合もあります.
2日
この日はクジラ探しでした!
前日,海から帰ってきたところで国立科学博物館でストランディングの調査を続けてこられた山田 格先生から電話を頂き,「鴨川沖に30mのクジラの情報が海上保安庁から出ている!」とのことでした!
メールを見たら,海保のメールも来てましたが,カヤックで海の上にいたのでチェックしてなかったのでした.(むしろすべきでした)
それで30mっていったら!シロナガス!!という事で興奮して今朝出動,慌てすぎて準備が遅くなったりでしたが...
カヤックで漕いで見に行く必要があるかもしれないのでカヤックと,岸からの捜索用に自転車とを車に積んで,あとは想定外に既に漂着していて急遽解剖になった時の為に汚れ仕事用の胴長とかも積んで家を出ました.
海上保安庁が公開していたクジラの漂流位置から,その後の漂流のは弐を考えても鴨川の湾内(仁右衛門島から小湊の岬までの間)を見渡せれば見つかるだろうと思ったのでとりあえず見晴らし台を目指しました.
この辺りで見晴らしと言ったら魚見塚展望台です!
到着後早速水平線を双眼鏡の天辺に沿わせてなぞっていくと間もなく南南西方向にそれらしき「へんなものみっけ!」
ここらは小さな岩が転々とあるエリアですが,あんなに沖には無いので間違いない!と判断も自信なし.
科博のメンバーが同時に近所でドローンで捜索しているので,まずは連絡を取ってドローンで確認をお願いして,必要なら漕いで行こうかなと.
それで海辺に移動してドローンを飛ばして確認出来ました!
ただし種類はザトウクジラで,サイズも30mもなくでした...
しかし非常に有意義な経験となりました.
国立科学博物館の塩崎さん,西間庭さんにはいろいろ教えて頂きました,ありがとうございました!
ドローンはこういう調査で効果的ですね!
カヤックもこういう現場でもっと活躍させたい!
写真:ドローン操縦をしている国立科学博物館の塩崎さん.
ドローンの制御範囲ギリギリでザトウクジラを捉えました!
こちらご参考ください.
国立科学博物館 海棲哺乳類情報 ストランディングデータベース
シックスドーサルズ・カヤックサービスホームページ内 ストランディングのページ
クジラやイルカ,その他海棲哺乳類の漂着情報は科博まで!
連絡先は上記サイトにあります!
※へんなものみっけ!(小学館ホームページ)
当日の投稿
3日
あとで気付いたのですが、探していたクジラが死骸であることをどこにも書いてありませんでした.
生きてるのだったらこんなにのんびりしてられませんけどね.
この日,海上保安庁の新規情報が来ました.
かなり沖に出たようです.
Twitter上のマップにある赤ポイントが新情報位置,黄色星が11月1日情報位置で緑フラグが昨日の展望台から見た想定位置です.
当日の投稿
5日
ちょうど1か月前ですが,富津に行った時に人生2回目のミヤコドリを見たのでした.
大きくてなんだか奇妙な感じのある,なんとも気になる鳥なのですが,自分の行動範囲では滅多に見られないので嬉しかったです.
(先月のブログでも写真を掲載し簡単に触れましたが,Twiterに投稿したのは11月でしたのでこちらにも載せておきます)
当日の投稿
6日
そして例のクジラの続報が入りました.
別の個体だったりしないとも言い切れませんが先日の位置から北東に流れてますね.
今夜の強い南西風でまた沖に出るか打ち上がるのか?
勝浦の湾内で漂着しそうな位置です.
当日の投稿
写真:館山湾でのカヤックツアー中に遭遇したカツオノカンムリ.
6日
昨日のツアーで遭遇した小さめのカツオノカンムリ.
潮溜まりに浮いているのは見たことがありましたが,海上沖合で見たのはカヤックを始めて30年で初めてでした.
海岸では大量に打ちあがっている事もある普通な存在なのに.
この日は数センチサイズのカツオノエボシの漂着もいくらか見られました.
動画でもTwitterでアップしました.
ブログ更新の際にYouTubeにもアップしましたので是非ご覧ください.
https://youtu.be/P_5JvPgPli0?si=wFGRiXJIX2jnVYlo
これは完ぺきなベタ凪でないと見つからないですね.
当日の投稿
7日
「kayak〜海を旅する本」 vol.82発売中です!
シックスドーサルズ藤田連載の「カヤック乗りの海浜生物記。」は64回 カモメ 編です.
よろしくお願いいたします!
詳細(6DORSALSホームページ)
Amazon Kindle
fujisan.co.jp
当日の投稿
9日
同じ河口で3種のサギが仲良く一種にいました.
左からアオサギ,ダイサギ(チュウダイサギ?),コサギ.
お父さん,お母さん,子供に見えなくもないですけれど.
当日の投稿
16日
昨日の館山湾でのカヤックツアーです.
30年来の友達のおふたりにとっては曇り空も少しくらいの風も楽しいカヤック日和のようでした.
おふたりの当方ツアーのご参加ももう四半世紀!
本当にありがとうございます!
これからもどうぞよろしくお願いいたします!!
当日の投稿
写真:某グンバイヒルガオ群で餌を探していたタヒバリ.
17日
鴨川沖で漂流していたクジラが予想通り勝浦の海岸線で漂着しました.
国立科学博物館,千葉県立博物館らによって調査が行われました.
国立科学博物館の田島先生より調査参加のお誘いいただきましたが,残念ながら出動できずでした.
何か少しでも分かると良いですね.
千葉・外房にザトウクジラの漂着死骸 繁殖海域の変化に迫る調査 2023/11/11 11:58 ANN テレ朝news
当日の投稿
17日
もしもタイムマシンというものが実現出来たら,真っ先にこの時代の館山湾(リンク参照)を漕いでみたいです.
それと縄文時代の館山湾に行って,丸木舟erと一緒に漕いでみたいです.
競争したら絶対負けるので,どのくらい激しく負けるのかが楽しみ??
そして彼らの操船スキルを習得したいのです.
きっと現代に伝わっていないパドルの扱い方があると想像しています.
現代のパドラーはパドルのような自由度の高いシンプルな道具の扱いでも正誤があるかのような固定観念に縛られていますから.
ただタイムマシンにシーカヤックが積めるのかが心配になってきました...ドラえもんのは無理そうだったなあ.
今昔マップ(館山湾)
当日の投稿
写真:青く染まった館山湾.
18日
今日は大風で海岸はお休みしてカメラの修理をやってみました.
ISOボタンが戻らなくなったので部品取りと分解練習用にとっておいた壊れた旧型機のボタンを移植して直りました.
自分で直すと愛着が沸きますね.
また潮風バシバシの海岸で活躍してもらいます.
デジタルカメラはコンピューターのような電気製品と化してしまっていて昔のフィルムカメラのシンプルさがなく,壊れた場合も手が出ない感じがありますが,どちらにしても故障して廃棄するのならばダメもとで分解してみれば,少なくともこういった単純な部品の交換や手入れは出来ない事ではないと最近感じています.
特に私のカメラのようにメーカーが部品の保管を終えたメーカー修理が出来ない基材に関して言えばそう思います.
そしてとりあえず分解をしてみると楽しいという事があります.
私は子供の時に壊れた時計を分解して良いよとドライバーと共に壊れた時計を親から渡されて全部バラバラにしたのがとても強く記憶に残っているのですが,とにかく楽しいのです.
現代のデジタルカメラのまさにブラックボックスといった感の道具を昨日は完ぺきに使い込んだとしても中身がどうなっているのかも知らないという段階がありますが,一旦見てみるとその機材のことがもっと分かったような気がしてきて,そして愛着に繋がったりしました.
もちろん分解する事で更に状態が悪くなる場合が多々ありますから書くまでもなくもちろんですが,自己責任でお願いします.
その他さまざまな問題も起き得ますので十分に注意が必要だと思います.
現在,ネット上には動画含め様々なデジタルカメラの補修の試みに関する情報が沢山ありますから,全く同じ状況で無く,機種も違っても例えば「蓋を外すのはどうやるんだろう?」といった疑問はそれで解消したりします.
まずは開けてみる事で見えてくる感じがありますが,あらためて自己責任でお願いします.
その後,12月12日に投稿したのですが,その後,カメラは不具合のあったISOボタンだけでなく,隣接するシャッターボタンも状態が良くなり快調でした.
上蓋と裏蓋はユーザーがもっと簡単に開けられるようにして,ボタン類の手入れができるようにしてくれたら良いなあと感じました.
当日の投稿
21日
ハヤブサのミユビシギ捕食未遂を観察する事ができました.
ミユビシギの小群が採餌中にハクセキレイが1羽やって来て,ちょっかいを出しミユビシギが海上に飛び立ったところ,ハヤブサが襲来し,1羽を蹴落とし海面に墜落.
しかしミユビシギはすぐに飛び立ち,海面近くを逃げた後に急上昇をしてハヤブサから逃げ切りました.
遠かったので,強引なトリミングと強すぎシャープネスで画質は悪いです.
海際でのハヤブサの餌生物記録メモがてらでTweetしました.
ハクセキレイは見ていると,いろいろな鳥にちょっかい出していて面白いのですけど,こんな事になってしまう場合もあり,他種にとっては厄介な存在なのかもしれないですね.
当日の投稿
写真:ハヤブサに追いかけられているミユビシギ.
21日
もう10年近く前の館山でのハナゴンドウ混獲.
群れで岸沿いを泳いでいる場面から見ていたので,本当にかわいそうでした.
YouTubeで実際の状況もアップしてありますので,是非ご覧ください.
この定置網には上面もあり呼吸ができない為に大型の個体が網を押し上げています.
2014年5月13日 ハナゴンドウ5頭 千葉県館山市坂田定置網混獲状況
だんだん必死になって来てジャンプして網を突き破ろうとしているような行動になって来ていました.
2014年5月13日 ハナゴンドウ5頭 千葉県館山市坂田定置網混獲状況
国立科学博物館 海棲哺乳類ストランディングデータベース内「
2014年5月13日館山市ハナゴンドウ混獲」
当日の投稿
23日
大風の館山湾で雀島を吊り上げようとしているクレーン船.(ただの冗談写真です!)
当日の投稿
30日
あまりにも風が強い日が続くので四半世紀前に買ったほぼ常時携帯している風速計をご紹介.
単純シンプル壊れるはずも無いデザインに改めて感心しました.
最近の市場であるのはプロペラとデジタル表示で実際的だけどフィールドで持って歩くには壊れそうだし嵩張りそう.
Dwyer Windmeter製品ページ
使い方の動画がありました.
凄く単純です.
当日の投稿
30日
「きれいな海の絵と写真コンテスト」の表彰式に先立って,「南房総のウミガメと浜辺の鳥たち」の講演を行います.
一般の方の視聴も可能です.
12月3日13時30分から館山コミュニティセンター第2集会室です.
追記:無事終了しました.
当日の投稿
写真:写真が小さすぎて分かりにくいのですが,大風を漂着物や小石の陰で避けながら日向ぼっこするシロチドリ×12とミユビシギ×7.
Twitterの引用は以上です.
この11月も引き続き信じられないくらい暖かな(というか暑いくらいの)日が続きました.
10月の方がむしろ寒くなっていくのかな?という気配のある日があったような気がします.
そしてこれを書いている12月の半ばを過ぎた現時点で全くの異常な状況がありますが,それはまた来月に日記で.
これほど気候変動という言葉が実感的になった事は無かったでしょう.
しかし今回の暑さで唯一不思議だったことがあります.
超大型台風が来なかったではないでしょうか?
気温が上がり,水温の高さも維持されているとすれば台風が心配になるのが普通ですが,今年はとうとう少なくとも関東では台風の心配が皆無でした.
2019年の房総台風以来,そういった気候の状況が台風の被害の拡大に影響する事を大変気にしていますので,今年はヤバいのではないか?と気にしていました.
しかし全く問題がありませんでした.
ただし,異常に風の強い日が多いのは確かで,風が強い事で台風が発生しにくくなるという可能性があるのじゃなかろうか?という多分詳しい人からしたらバカな発想をしてみたのですが,いかがでしょう?
暖かな上昇気流が供給され続ける事で台風が発達し,それが整ったあの形になる時に,まだ赤ちゃんの台風の卵がその他の気圧差で生じる空気の流れにより乱されて,育つ前に形が崩れ立派な大人の台風になり切れずに消えていく...
なんて事は無いのでしょうか?
写真:蜃気楼で浮かんだ三浦半島と雪の富士山.こう見ると十分冬っぽいのですが...
この夏から冬にかけて吹いた風を全部集めていくつかに分ければかなり大きな台風が何回も通って行ったのと同じようなエネルギーがあったかもしれないと感じますが,台風のようなギュッとした存在でない気圧の高低差で生じる風の方が被害は出にくく,生活も乱されにくく局地的な大雨も起きにくいのでは?といろいろと考えてしまいます.
だとしたら大風の続く日も,まあ大きな台風よりは良いよねと言えるのですが.
まあそれでもシーカヤッカーは海に出られる日が相当減りました...
ともあれ気候変動が進んでいく時代を生きているのは間違いないのだと思いますが,気候の変動は大昔から常にあって,それが現代人にとっては今まで長い事非常に安定していたものですから心配で仕方がないという事になります.
しかし,この変化は本当に今まで言われてきたような事だけで説明しきれるのかな?と思っています.
そのうち理由が完全に説明できるようになるのかというと現在の科学でも限界があるのではないかなという感じがします.
素人としては,宇宙での出来事から海の底で来ている出来事まで全て数字にできるくらい完全な観測が出来ているわけではないのだから,データが完全でない限り結果が完全に分かるとは思えないのです.
なので,先月も書きましたが,これからどういう世界が広がっていくのか大変興味を持っています.
私としてはライフワークとして続けてきたウミガメの調査や,海岸の変化などを通してしっかりと様々な対象や出来事に十分に目を向けて,出来るだけの記録を取ってい行きたいと思っています.
もしかすると100年くらい後にその小さな情報が少し何かの記録として役立つ時が来るかもしれないですし.
皆さんも自分の好きなフィールドの写真だけでも撮っておいてください.
ただし,その写真を100年後の誰かが見るかもしれないと想像しながら.
それはきっと貴重な記録になると思います.
写真:猛烈な風が吹き続けた日のあとの館山湾.
「カヤック日記」をスマホなどでも見やすいようにBlogger(ブログサイト)でも同時公開始めました.
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文章では書ききれなかった事なども録音時に思い付きで加えてあります.
その他に波音などの海辺の環境音,海に関わる人のお話しなどもご紹介しております.
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