写真:小さく控えめで可憐なツルナの花.
以下は今月のX(旧Twitter)投稿より引用し追記します.
投稿日が投稿内容の観察日ではない場合もあります.
7日
ツルナの花が咲きました.
南房総の海岸に静かに目立たずに真っ先に春を告げてくれる海浜植物ですが,なにしろ花が目立たずだれも気に留めません.
南房総といえば早春の菜の花でしょうか?
しかしもともと南房総の早い春を告げていたのは昔から海岸に咲いていた黄色い花といえばツルナでしょう.
南に面し,暖かな黒潮の流れにも接した海岸を探せばその花は案外よく見つかります.
ツルナは太平洋全体に分布するそうでニュージーランドの海辺でも普通種だそうで英名はNewzealand Spinachです.
海の上を種子が漂いながら流れ着いた土地ですくすく育つ姿を想像するとこの地味な植物の強さが感じられます.
当日の投稿
写真:今年もコチドリがやって来ました!
13日
少し前に館山湾の海岸に漂着していた小さな魚です.
腹に発行器が並んでいるので深海生活の種という事がわかりますが,種は全く分からないので持ち帰り観音崎自然博物館の
山田和彦さん
に写真を見て頂き同定していただきヤベウキエソと判りました.
大写しで見ると発光器がズラッと並んできれいです!光ってるところを見てみたいですね.
ヤベウキエソの標本は無いそうなので観音崎自然博物館に送って研究用飼料として頂きました.
将来的に研究で少しでも役立つと嬉しいです.
南房総の海辺を見て歩く時間の多い生活ですので,こういった経緯で過去に様々な海の生物の標本を博物館などに送っていますが,特にリストアップしていなかったため,どんなものをどれくらいどこへという記録がありません.
前後のメールのやり取りなどから,そういった過去の研究資料提供物のリストを作った方が良さそうな気がしてきました.
博物館の中にも標本のデータベースはあるはずと思いますが,南房総の資料として送ったものがどこにあるのかを検索出来れば何かと便利そうです.
特に多いのはストランディングしたクジラの付着生物や表皮などだと思います.
当日の投稿
13日
友人から大切な図鑑を譲り受けました.
「牧野新日本植物図鑑」です!!
いつか欲しいと思っていましたが,まさかこんな形で入手するとは.
解説も絵もなんとも良い感じです.
この本は第22刷昭和47年のもので,そのシーカヤッカーの友人は私と同級生なので彼が3歳の頃にお母さまが買った本です.
昔の本が好きな自分には傷み具合も嬉しいです.
植物の好きだった友人のお母さまにはカヤックに乗りに行く前に彼を迎えに行ったりして幾度もお会いするご縁でした.
南房総でご夫婦でカヤックにも乗って頂いたこともあります.
遺品ですから大切に致します.
それにしても分厚い!
当日の投稿
写真:1995年頃の根本海岸で波乗りの練習に出ようとしている,わたくし藤田.
この頃にウミガメの調査を始めていれば+5年前からの記録が残せていたのですが...
16日
この日,僕のカヤックの元祖師匠(上記友人ですね)から,むかーーしのVHSをDVDに焼いてくれたものを送ってもらったので見てました.
僕が初めて買ったカヤック(中古の当時定番だった重〜〜〜〜〜いポリエチレン艇,ニンバスのパフィン)に乗っていて,この場面は多分1995-6年頃つまり20代半ば.
この投稿に載せた海岸の写真はウミガメなどの調査で自分が最も関わって来た南房総白浜の根本海岸.
海岸沿いには家がまだない(奥の旧道には早くから家があり写っている)ですし,自分がウミガメの産卵やシロチドリの繁殖に気づく前の時代であります.
こんなビデオを撮ってあったのは師匠とお互いのサーフゾーンでのパドリング反省材料としてでしたが,今見るとバカみたいに体力があって怖いもの知らずの初心者という印象でした...とにかくカヤックで海にいればそれだけで幸せという時期でした.
他にも千倉や布良などでの映像もあって背景の様子の違いも興味深かったです.
近いうちにYouTubeにアップしたいと思います.
当日の投稿
16日
前日のカヤックツアーは,ご要望でスクール的に修正点などアドバイスさせていただきました.
意外なところに上手くいかない理由があったりしますので,いつもおひとりで漕いでいる方のパドリングチェックにもお気軽にご利用ください.
うちのツアーは基本,カヤックに乗りながら海辺の自然を愛でて知ってもらう事が目的ですが,その目的を果たすためには楽にカヤックを漕げるようになってもらうという事も含まれます.
スクールではないですが,漕ぎながら,自然を楽しみながら気づけば上手になって,カヤックに乗りながら自然を十分に満喫できるようになっていただきたいと思っています.
そして,気付けばカヤックを漕ぐことが楽しくて仕方がないという風にお客さんがなっていった場合には,その上を目指せるようにスクール的に操船をお伝えする事も出来ます.
ツアー形態が1日1組という事もあり,当方のお客さんは千差万別です.
ご自分に合った楽しみ方を探しながら長く楽しんで頂きたいと思います.
海が厳しければ中止ですし,参加者に合った範囲で無理なく催行していますので,お気軽にご参加ください.
それにしても個々の海は水の色がいつもきれいです.
この日は前日の強風で海面には木の葉が沢山でした.
当日の投稿
写真:シロチドリを先頭にメダイチドリとミユビシギが一緒に飛翔.
18日
4月6日に館山中央公民館で自身による主催でスライド講演致します.(しました)
「海岸生物に配慮した次世代ビーチクリーンの可能性〜南房総の砂浜海岸に生息する絶滅危惧種を含む貴重な動植物〜」というタイトルです.
自主催行は滅多にやりませんが,今回はビーチクリーンの季節を前に気がかりだったチドリの繁殖をはじめとした海岸生物への影響についてお話ししました.
ビーチクリーンで知らずに影響を与えている可能性のある砂浜海岸に生息する生物をご紹介させていただき,それらにどう対処していくかを考えて頂く機会にしたいと考えています.
午後で参加無料です.
開催日:2024年4月6日 13:30開場 15:30終了
場所:館山市コミュニティセンター(中央公民館)1階 第1集会室
予約・受付:予約はありません.当日第1集会室入り口で受付をお願いいたします.
対象:中学生以上
P.S.無事終了いたしました.
なんと東京から白浜ライフセービングクラブのメンバーはじめ,鋸南町,鴨川市などからもご参加頂き,約50名ほどの方に聴いて頂きました.
本当にありがとうございました!
そして4月30日のゴールデンウィーク中日の平日夕方からの再演を決定いたしました.
前回週末の日中という開催でしたので,お仕事柄ご参加頂けなかった方も多かったようでしたので.今回あらためて参加ご検討いただければ幸いです.
詳細は
こちら
をご覧ください.
また南房総エリアで同様の内容での再演をご希望頂けると嬉しいです.
会場,プロジェクター,参加者へのご案内などをして頂ける場合でお願いいたします.
プロジェクターは貧弱なものは持っているので,あまり広くない会議室や集会場のような会場で遮光カーテンなど光の調整ができればプロジェクターのご準備なしでも催行可能ですが,できればスクリーンか白い壁があると良いです.
千葉県南部であれば交通費をお願いして,その他費用は戴かない事にしました.
海の生き物の現状が心配ですので,少しでもして頂く機会を増やしたいと考えています.
特に館山市内外周辺であればお気軽にご相談ください.
当日の投稿
写真:平砂浦の砂丘上から見る海はいつも劇的です.
19日
そういえば。
もし砂浜で地震を感じたら液状化に気をつけて下さい。
足が砂に沈みます。
僕はいつだかの大きな地震の次の日に砂浜に行ったら部分的にまだ液状化していて足首まで沈んだ経験があります。(次の日で!)
知り合いの方は揺れた時に砂浜にいて、もっと沈んだそうです。
そうなると歩けなくなって津波が来ても避難できなくなります。
揺れたら即時砂浜から離れて下さい。
最悪這うのが良いかもしれません。
その知り合いの方は海に浮いて硬い場所まで泳いでいって助かったと聞きました。
カヤックの人も上陸して山に逃げようとして砂浜で足を取られるという場合があるかもしれません。
本当はその御本人の体験談が良いのですが。
当日の投稿
23日
昨日(3/22),コチドリを太平洋岸,東京湾(館山湾)岸で今年初めて確認しました.
太平洋岸の繁殖地にはシロチドリも集結し始めました.
さあ今年は彼らの幸せが保てますかどうか!?
当日の投稿
写真:海岸の窪みで冷たい北東風を避けていたシロチドリ.
ヒトの足跡の窪みが好きですね.
26日
雨ばかりで助かります.
パソコンでやらなきゃらない事がある時には.
7/6のイベントで使う写真を探したり,参考になりそうなものを少し読んだり.
昨日は雨が止んだ頃に一昨日情報を頂いたウミガメの漂着を記録してきたり,天気に合わせて動くのはいつものことなので.
そういう意味で案外雨は好き.
写真の冊子Ebuchebは
OWS
から送っていただいているもので,いつも勉強になっています.
海洋ゴミに関する事がちょうど書いてあるのをいくつか.
むかーし「
海のトークセッション
」で講演をさせて頂いたご縁です.
いつもありがとうございます!
当日の投稿
30日
某海岸にスナハマハエトリとコチドリチェックしに行ったら久しぶりにイルカの耳の骨拾いました.
欠けてますけど.
ここのところスナハマハエトリの観察はずっとやってないかったのですが見始めると面白くて止まらなくなってしまいます.
コチドリはご不在でした.
当日の投稿
写真:館山の海岸で時々見つかるイルカのジコツ,もしくは布袋石.
欠けているので所謂その特徴的な姿ではないもの.
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