アザラシ

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この種不明アザラシは01年10月27日に館山市の波左間(はさま)漁港裏の小さな砂浜で漁港勤務の小林康弘 氏によって撮影されました。
本来の生息地ではない南房総で確認される事はほとんどありませんので非常に珍しい写真です。
今回撮影者の特別な計らいで掲載させて頂きました。写真の解説は本人によるものです。
種類はゴマフアザラシのようですがこの写真だけでは断定は出来ないようです。(2002/06現在)

続報(2004/07)
このアザラシは鴨川シーワールド出版の「さかまた」No,63の中でキタゾウアザラシと発表されました。
1989年の伊豆諸島新島で捕獲された1頭の雄以来、日本でなんと2例目(arai,2004)の稀少迷入種でした。
分布は北太平洋の東部と北部に棲息し、繁殖は沖合いの島々とバハカリフォルニアの中部からカリフォルニア北部までの大陸の数ヵ所で、ほとんどすべての個体が年に2回、回遊する。
繁殖後に、あるいは換毛後ほとんどのアザラシは北と西の北太平洋とアラスカ湾の外洋域に移動するが迷い出た個体が遠く日本とミッドウェイ島で見つかったことがある(Thomas,Steven and Marc,1993)とあります。

参考文献
荒井一利,2004.迷子になったアザラシたち〜南房総で確認されたアシカ・アザラシ類,2-3pp.さかまた No,63、鴨川シーワールド
トマス・A・ジェファソン,スティーブン・レザウッド,マーク・A・ウェバー共著,山田 格 翻訳,1993.海の哺乳類 FAO種同定ガイド,NTT出版,284-285pp.


01'10/27 昨晩から海岸にアザラシがいるらしいとの情報を受け、海岸に調べに行ったところ、アザラシを確認。この付近は岩場が近いので岩と思い、不用意に近づいたためかなり警戒している。



かなり怒っている様子。首を持ち上げて唸っている。



少し落ち着いたが、まだこちらの方を警戒している。



こちらに向かってきたので少し離れる。追いかけるのをあきらめたようだ。



先ほどより警戒心が少しうすれたようなので、近づいて撮影。



この場所から離れようと移動する。それを見てまた少し警戒している。



離れた場所からの撮影、落ち着いて眠そうな顔をしている。


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