海に帰れない子亀たち

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街灯の非常に強い明かりに惑わされ陸を目指し、あげく二度と抜け出ることができない溝やドブに落ちる子ガメたちがいます。
自然に任せる方針ではありますが、人為的な理由で迷ったと判断し、海へ帰ることが不可能と判断した場合には集めて海へ返します。
触る場合には繊細な体を傷つけないように非常に気を使います。 皆さんももし海水浴などで夏の海岸に出掛けた際に、そのような子ガメを見つけましたら同様に海に帰してあげてください。
また特に怖いのは探して歩くうちにたの子亀を踏んでしまわないか?ということです。
それは最悪の事故ですから、特に夜でしたら足元をよく照らす、足を擦って歩く、また絶対走らないことが大切です。


多数集める必要があるときにはこのようにビニール袋に入れて海へ運んでいます。
こんな姿は本当に惨めですから早めに海に連れて行きます。

海とは反対側にあるドブに落ちた個体。
このドブは直接海に繋がっていないので一旦出る必要があるが、子ガメはすでに海の方角を見失っています。

同じドブでもがく子ガメたち。
真ん中の個体は糸が絡んでしまっている。ドブの水は油などで汚れていました。
この写真の中に4匹います。

白浜町名倉海岸。左手前の白いものが海の家「うみなり」さんが作ってくれた保護柵。 写真右奥に上の写真のドブがあり、写真の左には深いドブがあります。 子亀はまっすぐ陸に向かい壁にぶつかり、壁に沿って左右に歩いていきそしてドブに落ちています。

上の写真左にある深いドブ川。
泳いでいる子ガメも多数いました。

10月になって海に帰れず死んでしまった子ガメがミイラ化して見つかりました。
台風で波を被って植生が荒れたため出てきたようです。
植生の中に迷い込んだ子ガメを探すのは日中でも相当難しいです。
この子ガメを救えなかったのはとても残念でした。


上の写真の死骸が見つかった場所。
今までにも同じように死んでいったものが多数いたと思われます。
奥に見える牧水亭は協力して子ガメが光に惑わされないようにと自動販売機等の明かりを消してくれていました。




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