カヤック日記


2024年9月の出来事

写真:この写真,クマバチがハマゴウの花を抱え込んで蜜を吸っていて「なんだか可愛い動作だな〜」と眺めていたですが,吻がおかしなところに入り込んでいることに気づき気になって調べたら,これが盗蜜というのをしてるところだと分かりました.















写真:この写真,クマバチがハマゴウの花を抱え込んで蜜を吸っていて「なんだか可愛い動作だな〜」と眺めていたですが,吻がおかしなところに入り込んでいることに気づき気になって調べたら,これが盗蜜というのをしてるところだと分かりました.
植物が苦労して創り出した蜜をタダで生き物に与えるのは,花粉を運んでもらうためのエサなわけで,実は「タダ」ではないというわけなのですが,このように花の中に頭を入れずに蜜を吸い出されると,植物はタダ働きになってしまうという事からこういう生物の行動を盗蜜というのだそうです.
しかし花粉を運ばないからって泥棒扱いは可愛そうな感じですね.
花粉が付かないようにして蜜を吸いたいという生き物側の目的は花粉の拡散を邪魔したいわけではないはずですが,だとすると何なのか興味が湧きましたが,まだ調べていません.
もしかしたら全然分かってない事のひとつかも?
これについては11月にXで投稿してありますが,ここでもメモとして残します.

以下は今月のX(旧Twitter)投稿より引用し追記します.
投稿日が投稿内容の観察日ではない場合もあります.
写真はいつも通りこの月に撮影したものを文面の流れとあまり関係なく貼ってあり,それぞれ説明を入れてあります.
今月もシギ.チドリといった浜の鳥の写真が多いです.

1日

今年も6月からのウミガメ産卵調査を8月で終了しました.
なんと今シーズン1か所も巣が見つからないばかりか上陸痕跡も無かったという記録的なシーズンとなってしまいました.
ただ,根本海岸以外は自分の身体の不調問題で通えなかった時期がかなりあり,例年の記録と同等の扱いはできないので,そこが悔やまれます.
根本海岸でイルカを探していて,ある日カメの足跡に気づいて調査を始め,そしたら間もなくイルカがいなくなって,カメを調べていてチドリの繁殖に気づいて,チドリに力を入れ始めたら今度はカメが来なくなって...という不思議な流れに乗っかってこれからはチドリの合間にカメ調査という時期に入ったかなと思ってます.
当日の投稿

1日

南房総市太平洋岸某所のシロバナハマゴウは今年も花を確認できました.
普通の紫の花の群落と接しているので咲いている時に確認しておかないと存続が確かめられないのです.
今年の南房総のハマゴウは一気に沢山開花というタイミングが無かった印象でした.
当日の投稿

1日

8/27投稿の海藻大量漂着の ポスト に沢山の反応いただき,ありがとうございます!
「1200リポスト,3600いいね」はうちのXではあまりない数字です.
普段あまり数字には拘らないのですが,沢山の人が興味を持って下さるというのはやはり嬉しいです.
しかも海藻の漂着とハマダンゴムシの活躍という地味なネタでしたので尚更でした.
海の小さな生き物と海からやって来るものの関係を少し知って頂けたのかなあと思いました.
磯と比べてあまり生き物の気配が感じられず不毛な世界と勘違いされがちな砂浜の生物に興味を持って頂けると嬉しいです.
X掲載の写真はあまり鮮明でなく分かりにくいですが,どうやらハマダンゴムシを食べている様子のシロチドリの幼鳥です.
当日の投稿

1日

8/11に発見したグンバイヒルガオは台風7号の高潮ですっかり消失してしまいました.
どこまで大きくなるか多少期待していましたが,これほど早くなくなってしまうとは残念です.
台風7号経路(ウェザーニュース)
当日の投稿

写真:ミユビシギ.この鳥が浜の最速ランナー?あの走るのが早いシロチドリより早いようです.ただし短距離走専門かも.













写真:ミユビシギ.
この鳥が浜の最速ランナー?
あの走るのが早いシロチドリより早いようです.
ただし短距離走専門かも.

写真:ミユビシギは大抵群れで餌を探しています.渡りの時も単独行動は無いのかも.南房総ではオーストラリアの繁殖地で付けられた足環(フラグ)のある個体も時々見つかります.長旅でおなかペコペコの彼らが頼る餌は波打ち際にいる小さな生物.その小さな生物の餌になるのが漂着有機物なので漂着物があるとそこを目指して彼らは集まって来るようです.漂着物を海岸に残してあげることがとても大切です.













写真:ミユビシギは大抵群れで餌を探しています.
渡りの時も単独行動は無いのかも.
南房総ではオーストラリアの繁殖地で付けられた足環(フラグ)のある個体も時々見つかります.
長旅でおなかペコペコの彼らが頼る餌は波打ち際にいる小さな生物.
その小さな生物の餌になるのが漂着有機物なので漂着物があるとそこを目指して彼らは集まって来るようです.
漂着物を海岸に残してあげることがとても大切です.

写真:群れで採餌中のミユビシギの中になんだか周辺の個体に怒ってばかりいた個体(左上).そんなことやってる間に足元の餌を探した方が良いような気もしますが...こういう野生動物の精神状態に人の生活で自然界に放たれてしまった化学物質が影響していなければ良いのですが.













写真:群れで採餌中のミユビシギの中になんだか周辺の個体に怒ってばかりいた個体(左上).
そんなことやってる間に足元の餌を探した方が良いような気もしますが...
こういう野生動物の精神状態に人の生活で自然界に放たれてしまった化学物質が影響していなければ良いのですが.

3日

先月のカヤック日記でもアップした根本のシロチドリの親子(7/3発見巣)のほぼ1か月後の親子の様子です.
ヨチヨチがあっという間にサクサクに.
写真1:8/1
写真2:8/29(左奥が子)
産まれた次の日には巣の周辺で自分で餌を探し,孵化して1か月足らずで親と変わらずに行動し早ければ親から離れて行動を始めるという逞しさは日々観察してみると本当に凄いことだと感じます.
当日の投稿

3日

「ウミガメ保護にロボット活用へ 産卵期の上陸、カメラで確認」という記事がありました.
金銭的コストとその他生物への負担を考えると自転車を使って調べるのが良いと思います.
私自身,自転車で四半世紀近くやってきました.
記事写真のような広い砂浜は慣れればMTB等で十分走れるので消耗はかなり減りますし,少なくとも復路は歩かなくて済むので是非試してほしいです.
当方の例の写真をはXに上げてあります.
南房総は走れない砂浜が多いので復路の為の利用が主体となっています.
走る位置は必然的に硬く絞まった潮間帯になり,それより上を行く時は結局砂に埋もれて漕げず自転車を押すので,深い轍は出来ず海に帰る子ガメも,その他の生物もほぼ困らないと検証済みであります.
Xの写真で走れているのもほんの束の間で川を渡るための一時.
もうひとつ付け加えると,ロボットじゃなくアスリートが自然を観る眼を身に付ければ砂地を歩くトレーニングをしながら環境を支える基盤情報を収集する役目を果たせることになります.
それ自体が競技化する未来もありそうかな?
フィールド調査は体力勝負が多いので体力あるアスリートはあらゆる調査研究で必要な人材と考えられます.
私の場合,ライフセービングを海辺でよく見ているので,アスリートの身体能力が世の中に役立つという図式は思い浮かびやすいのかもしれません.
ライフセービングは救助を単純化して競技種目としてますよね.
ウミガメ調査を競技化した自転車競技とか面白そうかも.
ただし環境に害のある動作をした場合にペナルティとか.
「ウミガメ保護にロボット活用へ 産卵期の上陸、カメラで確認」毎日新聞2024/8/30 07:45(最終更新 8/30 07:45)
当日の投稿

4日

「秋山先生と一宮町の自然」
私の師匠、秋山章男先生の作品が見られる機会です。
海と海の生物を長年研究していた先生が晩年に誰もが直感的にそれを理解できるようにとアートでそれを表現してきました。
その作品たちが展示されています。
是非足をお運び下さい!
「秋山先生と一宮町の自然」一宮町ホームページ内PDF
当日の投稿

4日

今日は夏の間ウミガメ調査で行動範囲が外房に偏っていた為にしばらく行けなかった内房の海岸の継続観察対象をチェックしてきました.
人出の多い海水浴シーズンと台風を乗り越えて皆さん(主に植物です)無事でした.
ハマゴウに来ていたクマバチはなかなかうまく撮れず動画で撮ってみたり.
必死な感じがかわいらしかったです. この時撮った写真が最初の写真です.
当日の投稿

4日

房日新聞に宿泊税の記事が載っていましたが,使い道に「自然環境の維持、保全」もあるんですね。
つまり観光による自然への負荷を念頭に置いてると解釈しました。
しかし絶滅危惧種シロチドリ、アカウミガメとその繁殖環境を維持保全するのに二の足を踏んでる南房総市なのですが大丈夫でしょうか。
お金さえ入れば自然保護も頑張る?のだと良いのですが.
期待しましょう.
南房総の宿泊税検討委 県税への上乗せに反対相次ぐ 市の100円徴収案には理解(千葉県) 房日新聞9/4(水) 6:32配信
当日の投稿

写真:この9月はソリハシシギが時々見られました.おそらく1〜2個体が白浜町の海岸線にしばらくいたようで,周辺のいくつかの海岸で見られました.いる場所には普通にいるそうですが南房総では滅多に観ないので嬉しくて随分撮りましたが,いつも距離があり,手前にミユビシギやトウネンといった群れがいて近づこうにも手前の群れが反応して警戒態勢に入ってしまうので諦めて最初から離れて撮っていました.単独で動けるソリハシシギは群れる近縁種よりも賢いのでしょうね.ちなみに千葉県では要保護生物扱いになっています.













写真:この9月はソリハシシギが時々見られました.
おそらく1〜2個体が白浜町の海岸線にしばらくいたようで,周辺のいくつかの海岸で見られました.
いる場所には普通にいるそうですが,南房総では滅多に観ないので嬉しくて随分撮りましたが,いつも距離があり,手前にミユビシギやトウネンといった群れがいて近づこうにも手前の群れが反応して警戒態勢に入ってしまうので諦めて最初から離れて撮っていました.
単独で動けるソリハシシギは群れる近縁種よりも賢いのでしょうね.
ちなみに千葉県では要保護生物扱いになっています.

5日

今日拾ったロケット?
結構古そうです.
嵐の後の砂浜は古いものが見つかるのも面白いところなのです.
当日の投稿

5日

この記事の渡部さんは6月のパタゴニアサーフ千葉で行った「海岸生物に配慮した次世代ビーチクリーンの可能性」を聴きに来て下さった方で、鴨川の江見で伊勢エビ漁をしながらサーファーとして活躍されている方です.
6月のイベントで初めてお会いしたのですが,伊勢海老の生息状況と海岸の状態との関係を知りたいと思って聴きに来て下さったと仰ってました。
自然にとても興味のある素敵な方でしたので、これを読んで納得でした。
是非読んでみてください.
「凪と大波の間で」村岡 俊也 パタゴニアホームページ2024年9月3日
当日の投稿

6日

先日、白浜町でやったスライドショーが房日新聞で紹介されてました。
文中の子ガメの件は少し言葉が省かれてしまってますが。
南房総の海辺の生き物の存在が忘れられたままになってしまうのはいろいろとマズいと思い、最近こういう活動を活発化させています。
「白浜地区の住民ら20人が地元海岸の生き物学ぶ」房日新聞2024年09月05日 03時00分
当日の投稿

8日

今朝のミユビシギ.
当日の投稿

10日

海岸で何かを追いかけていたチョウゲンボウ.
当日の投稿

10日

7月の写真を整理中.
根本海岸のシロチドリはこの夏も本当に大変でした.
海岸での重機作業が始まって1週間ほどの頃のシロチドリの表情に疲れとか戸惑いとかそんなものを感じるのは自分だけでしょうか.
来年こそは少しでも良くしなければと思います.
9/10現在,根本海岸には幼鳥がまだいます.
最後の写真のちょうど中央辺りに抱卵中のシロチドリの巣があり,よく見ると保護用の囲いの目印の棒が見えます.
左奥の砂丘上は1週間で形を変えました.
その場所もシロチドリ,コチドリが営巣する場所のひとつです.
来年は南房総市には少しだけでも絶滅危惧種保護に対応する方向になってほしいと思います.
その前日7/3に見つかった巣で抱卵中の親鳥の写真もアップしました.
可愛く貴重なシロチドリ達,是非Xにアップした写真も見てみてください.
当日の投稿

写真:キョウジョシギの幼鳥が3羽と成鳥が1羽でずっと一緒に海藻の中で餌を探していました.これを即,親子と断定できないものの,成鳥が警戒をしながら見守りつつそばにいて餌を探す姿はいかにも親子でした.ただでも親子なのかは確かめられませんが.海藻の中で夢中になって餌を探している姿勢だと結構大きめの鳥なのに全く見えません.そして特に幼鳥は見つかりにくい色合いで,比較すると成鳥は少し赤みがあって目立つ部分があり,天敵が現れた時に親鳥の方に気を惹く仕組みなのかな?と感じられます.













写真:キョウジョシギの幼鳥が3羽と成鳥が1羽でずっと一緒に海藻の中で餌を探していました.
これを即,親子と断定できないものの,成鳥が警戒をしながら見守りつつそばにいて餌を探す姿はいかにも親子でした.
ただそれでも親子なのかは確かめられませんが.
海藻の中で夢中になって餌を探している姿勢だと結構大きめの鳥なのに全く見えません.
そして特に幼鳥は見つかりにくい色合いで,比較すると成鳥は少し赤みがあって目立つ部分があり,天敵が現れた時に親鳥の方に気を惹く仕組みなのかな?と感じられます.

14日

貴重な本を譲っていただきました.
カバー付きの「房総の捕鯨」,「Ecology of Sandy Shores」は日本語版を持ってますが英語での表記を見たかった,「SEA BIRDS」は1978年の本で絵が素敵.
そして秋山章男先生の著書「干潟の生物ハンドブック」は持っていなかったのでとても嬉しい.
古い本が好きです.
当日の投稿

15日

7月25日に見たこの鳥はトウネンなのか?なんだか違和感があって,しかしまだ調べがついてませんでした.
何故かシロチドリのオスがずっと寄り添っていたのが面白かった「なんだなんだ君は誰だ???」って感じでしょうか?
ヒバリシギかも?
→フォロワーで鳥屋(鳥の専門の方)@kawaberi_umibeさんから コメント いただきましたので引用させていただきます.
「ヒバリシギは脚が黄色で少し長め、頭部から胸にかけて赤褐色味がありません。シロチドリと比べて一回り小さく、頭部から胸にかけて赤褐色で、脚が黒色であることから、トウネンの成鳥夏羽だと思います。」
とのこと,スッキリしました!シギはやっぱり難しいですね!だから楽しい!
当日の投稿

16日

この夏はあまり見なかったですが,海風が山に当たって雲が出来ていく風景.
写真は7月.根本海岸の夏の風物詩です.
動画でもアップしてあります.
風の音がうるさいので音量にご注意ください.
当日の投稿

17日

あの台風での大量の海藻漂着からちょうど1カ月経った9月17日の様子.
砂の中から飛び出している細長いものは海藻(カジメ)の茎が見えていて砂の中ではまだ分解が進行中です.
当日の投稿

17日

今日のミユビシギの群れとシロチドリ幼鳥.
ミユビシギは口を開けている個体が多く,シロチドリは脚を水に浸けている時間が長く,どちらも暑そうでした.
このいつまでも暑い感じ,昔に小笠原で冬を越した時を思い出しました.
彼らはその年の気温に応じて柔軟に越冬地を変えたりしないのでしょうか?
当日の投稿

19日

スナガニをダッシュして捕まえたシロチドリ幼鳥.
なんだか嬉しそうでした.
もう親鳥もいない状態で単独で過ごしてますが,産まれてまだほんの3か月ほどでこんなに自立してるって考えてみたら凄いなあと思います.
当日の投稿

写真:直前までミユビシギ,キョウジョシギ,トウネンと一緒に漂着海藻の中で餌を探していたシロチドリの幼鳥ですが,なかなか上手く餌が見つけられない様子でした.そのあと群れから離れて潮間帯に行ったこの個体はスナガニの小さいのが走っているのに目を付けてそれほどかからないで捕食しました.なんだか嬉しそう.育った環境に海藻の溜まり場が無かった個体かもしれず,ほんの数か月の経験では他の種類の鳥たちの真似をして餌生物の幅,探し方の幅を広げるのはなかなか大変なのかもしれないと感じました.













写真:直前までミユビシギ,キョウジョシギ,トウネンと一緒に漂着海藻の中で餌を探していたシロチドリの幼鳥ですが,なかなか上手く餌が見つけられない様子でした.
そのあと群れから離れて潮間帯に行ったこの個体はスナガニの小さいのが走っているのに目を付けてそれほどかからないで捕食しました.
なんだか嬉しそう.
育った環境に海藻の溜まり場が無かった個体かもしれず,ほんの数か月の経験では他の種類の鳥たちの真似をして餌生物の幅,探し方の幅を広げるのはなかなか大変なのかもしれないと感じました.

写真:シロチドリ幼鳥が2羽(左上と右上)とシロチドリのメス成鳥の3羽が写っています.おそらく右上の子としたのメスが親子で左上の子は親離れして動いていた個体で兄弟ではないと考えています.足環があるわけではないので確実ではないですが,繰り返し観察していた中での判断では.そして親から離れて暮らし始めていた子はなかなか活発で同時にかなりケンカっ早いのです.













写真:シロチドリ幼鳥が2羽(左上と右上)とシロチドリのメス成鳥の3羽が写っています.
おそらく右上の子としたのメスが親子で左上の子は親離れして動いていた個体で兄弟ではないと考えています.
足環があるわけではないので確実ではないですが,繰り返し観察していた中での判断では.そして親から離れて暮らし始めていた子はなかなか活発で同時にかなりケンカっ早いのです.
それでこの親子連れの子がいるとなんだか追いかけまわして追い払おうとするのですが,この親子のいる場所に来なければ良さそうなものだけど,なにか気になるという感じなのでしょうか?
母鳥はその様子を「困ったなあ〜」と近くで見ながらも加勢はしないという感じで見守り姿勢.
個体が確実に見分けられればもっと様々なシロチドリの生態が分かりそうですが,しかしそのために怖い思いをさせて捕獲して,それでこの場所を嫌いになってしまったりしたら元も子もないのですし,生前に育ってもらう事が何よりも大切と考えています.
分かる範囲で出来るだけいろいろと観察記録を残していきたいと思います.

写真:上の写真の幼鳥の様子.面白いのは怒りっぽい子と追っかけられる子の表情というか顔立ちが結構違うように見えるところ.一瞬の表情のようなものも感じられますし,そもそも怒りっぽい子はそういう顔をしていると感じられます.そんなバカな...と思われるかもしれないですが.しかしペットになるような生物で言えば猫なんかは明らかに顔つきが個体毎に違いますし,その時の気持ちも顔に出ますよね.インコを長年飼っていましたが,彼らもかなり表情が感じられると思います.だから野生ならむしろ様々な激しく厳しい中で生きていく事で強くそれが出ていて不思議ではないと思います.野良猫のそれのような.













写真:上の写真の幼鳥の様子.
面白いのは怒りっぽい子と追っかけられる子の表情というか顔立ちが結構違うように見えるところ.
一瞬の表情のようなものも感じられますし,そもそも怒りっぽい子はそういう顔をしていると感じられます.
そんなバカな...と思われるかもしれないですが.しかしペットになるような生物で言えば猫なんかは明らかに顔つきが個体毎に違いますし,その時の気持ちも顔に出ますよね.
昔インコを長年飼っていましたが,彼らもかなり表情が感じられると思います.
だから野生ならむしろ様々な激しく厳しい中で生きていく事で強くそれが出ていて不思議ではないと思います.
野良猫のそれのような.

写真:その怒りっぽい子と思われる幼鳥が単独でいるところ.首の後ろの毛が逆立っている事が多いのが珍しかったですが,しょっちゅう怒って頭を下げて突進を繰り返していたからなのかなあ?と思ったりしましたが,この写真で見ると首の後ろにケガの跡があるようにも見えます.いろいろと経験があって個性が出来てくるのでしょうね.













写真:その怒りっぽい子と思われる幼鳥が単独でいるところ.
首の後ろの毛が逆立っている事が多いのが珍しかったですが,しょっちゅう怒って頭を下げて突進を繰り返していたからなのかなあ?と思ったりしましたが,この写真で見ると首の後ろにケガの跡があるようにも見えます.
いろいろと経験があって個性が出来てくるのでしょうね.

20日

カヤック日記更新致しました.
2024年7月のカヤック日記です.
http://6dorsals.com/column/column.htm
Bloggerにも掲載してあります.
https://6dorsals.blogspot.com
スマホで表示に不具合がある場合は横画面でお願いします.
写真:これだけ隠れる場所が充実していれば安心といった様子のシロチドリの雛3羽(右下).
当日の投稿

21日

6月5日に根本海岸で見つかったシロチドリの巣の囲い設置状況とその他の巣の説明を加えた動画を公開しました。
後々の記録としておきたいと思います。

当日の投稿

22日

昨日も大風だったので久しぶりに少し離れた海岸線へ出かけて鳥を探すとシロチドリに逢えました.
幼鳥を含む4羽で風が当たりにくい場所でジッとしていたので邪魔しないように早めに退散.
もっと風の強い台風の時にどういった対処をしているのか知りたいですが,彼らに迷惑なので調べていません.
当日の投稿

23日

砂浜海岸に流れ込む小川で時々頭を潜らせて何かを採餌していたトウネンがつくる波紋がきれいでした.
ただ夢中で餌を探している瞬間なのですが,水面に映る自分を見てるみたいな感じになりました.
当日の投稿

26日

海部陽介さんの記事が載ってましたのでご紹介.
実はこの丸木舟(スギメ)は館山でテストをしながら作成されたんです!
私もテストで幾度か館山湾を漕がせていただきましたが素晴らしい舟でした.
当時の当方ブログにスギメと海部さんはじめ主要メンバーが登場しています.
2018/09進水の時の記事
2018/10館山湾を漕がせていただいた時の記事
2019/02館山湾でカヤックで並走してみた時の記事
「3万年前の日本列島への大航海を当時の材料と道具で徹底再現」知の冒険者たち(6)|海部陽介 東京大学ホームページ 掲載日:2024年9月25日
当日の投稿

26日

館山湾波左間に漂着したウミガメを調査して頂きました。
発見者の方、ご報告下さった方、ELNAの方々に感謝致します。
ELNAの投稿 この時の写真を上げておきました.
発見者のYさま,間を取り次いでくださったいつもご報告いただくIさまも写真載せて大丈夫と言ってくださっていたので載せちゃいます.
調査のご協力ありがとうございました!
カメの状態は波打ち際から引き上げてからELNAが来るまで流されないようにする為の処置です.
引き上げるなどの場合に素手で触らないようご注意ください.
位置は座標で報告しています.
それだと来てもらった時に探さずに済みますので.
最近はスマホでも座標が取れるので報告時にお勧めです.
当日の投稿

28日

kayak誌連載「カヤック乗りの海浜生物記」を終了します.
2008年から,年4回才能の無い自分にはなかなか大変な事でした.
今まで読んでくださっていた方々に感謝申し上げます.
連載終了で出来た時間はこれまでに記録した生物の報告を書く事,シロチドリの調査や,それに関わる活動に費やすつもりです.
こちらからバックナンバー購入できます.
連載過去記事のタイトルは面倒ですが,こちらからご確認ください.
2008年からのタイトル全て載っています.
当方連載はほぼ全て海や海辺の生きものについての話です.
「kayak」amazon kindle
当日の投稿

28日

南房総市,根本海岸の本来の砂を観たければ海岸の西に注ぐ川の更に西側の砂丘辺りをご確認ください.
地元の年配の方の話でも海岸全て貝殻の欠片だったというのが大袈裟でないと分かって頂けると思います.
そのうえで海岸中央部の状態を見て頂くと「壊滅的な状況」なのだと分かって頂けると思います.
写真は8月に撮ったものです.
川の西は海浜植生も十分に残存しています.
ハマグルマ,ケカモノハシ,オニシバなどなど.
写真奥が東方向,海岸中央部です.
当日の投稿

写真:9月5日の根本海岸の東寄りの後浜.今年はこの辺りの植生運側の位置にシロチドリの巣があって囲いを広くとった事もあり,おかげで植生の広がりを保つことが出来たように思います.海浜植生は砂浜に特化した生態をしていて海辺の環境に適応している為「強い」というイメージがありますが,それは砂地独特の基質の不安定さや塩害に対してで,元々大型の生物が少ない砂浜海岸では踏み締めに強いものはそんなにありません.海水浴場で踏んでも踏んでも出てくるような種は少ないので,植生を広げチドリの繁殖地として適した隠れ場所と餌場としての海浜植生群を残すには海岸へのアクセスルートをしっかりとして護るところは護るという風にしていく事が大切です.















写真:9月5日の根本海岸の東寄りの後浜.
今年はこの辺りの植生運側の位置にシロチドリの巣があって囲いを広くとった事もあり,おかげで植生の広がりを保つことが出来たように思います.
海浜植生は砂浜に特化した生態をしていて海辺の環境に適応している為「強い」というイメージがありますが,それは砂地独特の基質の不安定さや塩害に対してで,元々大型の生物が少ない砂浜海岸では踏み締めに強いものはそんなにありません.
海水浴場で踏んでも踏んでも出てくるような種は少ないので,植生を広げチドリの繁殖地として適した隠れ場所と餌場としての海浜植生群を残すには海岸へのアクセスルートをしっかりとして護るところは護るという風にしていく事が大切です.

9月のXからの引用は以上です.

上記Xの投稿でも触れていますが,16年連載を続けてきたkayak誌の「カヤック乗りの海浜生物記」は前号で終わりとなりました。 この雑誌があるうちは、もしくは向こうから連載終了を告げられるまではと思いながら、これまで書いてきましたが年4回とはいえ、毎回サクサク書けるわけでもなくなかなか大変でした。
それでも毎回8400文字の原稿を書き、それが商業的に販売される媒体で掲載されるという経験は大変貴重なことですし、なかなか得られない機会だと思います。
それも日本で現在唯一となったシーカヤックの雑誌の紙面だという点ではシーカヤックガイドとして、日本のシーカヤックの世界の中でかなり大切な仕事をさせてもらっているという緊張感もありました。
そういう貴重な機会を与えてもらえたことは非常に幸運だったと思います。

最初に2年ほどの連載を依頼されたのは編集長で同業のカヤックガイドである野川さんと一緒に外房を取材がてらで漕いだ時でした。
野川さんは編集もしながら原稿となるツーリングレポートなども書いていて、そのために漕ぐということを続けてきています。
それはとても大変なことでしょうが野川さんでなければできないことでもあると思います。
ツーリングに出るまでは特にそういった話はなく、房総の取材だったので誘われたのだろうなと思っていましたが、野川さんの方は原稿依頼を最初から予定していたのだと思います。
内容はシーカヤックのことやツーリングレポートなど主体の記事群に同じような内容があっても仕方がないので、生き物のことで良ければという感じで受けましたが、野川さんの方もそういう考えだったようです。
海のカヤッカーが接する可能性のある生物やその環境について書くということで、当初依頼されていた最初の2年(お試し期間?)は自分が関わってきたイルカから始め、ウミガメ、ストランディング(海棲生物の漂着)、海鳥、海浜植物などについて書いてみましたが、そのあとに連載の継続を依頼されて、この2年でこれまでのことを詰め込んで出し切ってしまっていて、そんなにネタが続かないなあと困りましたが、時事的なその時その時自分が興味を持った対照を改めて調べながら実際に現場で得た観察などと、それに自分の想像を織り込んでという感じでだんだん自由に(好き勝手に?)書いていくようになっていき、ネタにはあまり困らなくなりました。(悩まないわけではないですが...)
むしろ毎回原稿にするという必要が生じて調べ物が深まるので自分にも良い効果が生まれてきた感じでした。
書いていると課題が見えたり、見えていなかったことに気づいたり、科学の世界では許されないような好き勝手な妄想も子供の想像力レベルでどんどん書いてみるということも「あくまで楽しい想像の範疇という前提で」書くこともできて、いろいろイメージも広がるようになりました。
こういう記事はこの「カヤック日記」でも書いてきたわけですが、やはり自身のホームページで書くのと商業誌で書くのでは先に書いたように緊張感が違いますし、書いていいこと書かない方がよいこともあるという点でも気を使いました。
このカヤック日記では大体何でも書いてますので、そのままの調子で書くわけにはいかないですので。

そんな連載でしたが今回で終わらせてもらえるよう前回の原稿を提出したときに編集長にお願いしました。
それについて返事がなくて困りましたが、改めて打診し了承を得ました。
このような貴重な場をいただいていてこちらから終わりをお願いするのは申し訳なかったのですが、なぜそういうお願いをしたかというと年4回の原稿を書くのに物書きが本業でないうえに優れた能力もない私ですので、多分普通の人が書くよりかなりの時間を費やしていました。
その分の時間でこのカヤック日記の方に割ける時間が減ってしまっていたくらいでした.このブログは生き物の記録でもあるので、実際にはまずその月の写真の整理を行って、その中でブログに残したいものをピックアップしてきました.最近ではTwitter(X)の記事を引用する形をとったりしていますが、実は私自身が過去の主だった記録を引き出すために重要な作業となっています。
kayak誌の原稿を書くことでその時間が大幅に制約されたという経緯がまずあり,そのうえで最近になって必要を感じ始めたのが,これまでの記録の公表の必要性でした。
四半世紀南房総でいろいろと海辺で記録してきたことがこれまでほとんど公表されず、特に重要な,例えばカンムリウミスズメの雛の観察例や,南房総に居ついていたミナミハンドウイルカの記録、毎年のウミガメの産卵、漂着記録の日本ウミガメ協議会への報告など程度で、どんどん記録だけが溜まり、しかしその他の出来事はこのカヤック日記で簡単に触れる程度でした.
ここでもたしかに人に伝えることはできるのですが、このサイトが将来なくなってしまうと同時に記録してきた生き物の存在自体も同時に消えてしまいます。
そう考えるとやはり多少学術的で記録性のある外の媒体で書き残しておかないと未来の人々にまでは共有できないものになってしまうと焦り始めたのです。
そもそもそういった科学の世界で勉強してきた人間ではないですから、そういった発表の仕方に慣れているわけでもなく、これまでもハードルが高く感じていましたが、それでもやっておかないとと思ったものの、そのためにはかなりの時間が必要になるということもわかっていました。

写真:海藻の中で夢中で餌を食べていたトウネンが水浴びを始めました.面白い事に水浴びを1個体が始めると次々に引き寄せられるようにやって来て他の個体もそこに混じるのです,水浴びは羽が濡れて飛び立ちにくくなるので単独では怖い用心が必要な作業なのでしょうか?それとも誰かがひとっ風呂浴びてるのを観たら,あ気持ちよさそうだな!と惹き付けられるのでしょうか?海藻の中には大抵無数のハエがいて,身体に纏わりついて,時には羽の中にも潜り込んで不快なのかもしれません.ちゃんとした砂浜には大抵小川が流れ込んでいますので,それが彼らにはとても大切な要素のようです.















写真:海藻の中で夢中で餌を食べていたトウネンが水浴びを始めました.
面白い事に水浴びを1個体が始めると次々に引き寄せられるようにやって来て他の個体もそこに混じるのです.
水浴びは羽が濡れて飛び立ちにくくなるので単独では怖い用心が必要な作業なのでしょうか?それとも誰かがひとっ風呂浴びてるのを観たら,あ気持ちよさそうだな!と惹き付けられるのでしょうか?
海藻の中には大抵無数のハエがいて,身体に纏わりついて,時には羽の中にも潜り込んで不快なのかもしれません.
ちゃんとした砂浜には大抵小川が流れ込んでいますので,それが彼らにはとても大切な要素のようです.

それでは何を省いて時間を作るのかと考えたときにこの自身の記録媒体であるブログを省く選択はないですし、ツアーを省けば生活にも本来のシーカヤッキングを通して現場で南房総の自然を知ってもらうという大本の活動がなくなってしまいますし、ウミガメの調査を始めとしたフィールドでの調査を省くわけにもいきません。
それで最後にやはりkayak誌を終わらせてもらうしかないと判断したのでした。
つまり単に私自身の能力が雑誌の原稿も、報文もサクサクとあっという間に書けるほどのものだったら良いだけなのですが…。
まあそれはこの長い期間原稿を書かせてもらっていながら大して進歩しないあたり無理な相談なのだと私が一番理解したので、そこは望めそうにありません。
そういったわけで長年「カヤック乗りの海浜生物記」を読んでくださっていた方々に非常に大きな感謝とごめんなさいを伝えたいと思います。
そして出版社のFree Wheel加藤康一さん、毎回校正をしていただいた編集長の野川哲也さんに感謝申し上げます。
そしてもうひとり、連載の半ばでネタに困り始めた頃、一緒に講師参加していた海洋大の授業での休み時間に泣きごとを言っていた私を鼓舞してくださった隣のページで連載をされていた大先輩の内田正洋さんにありがとうございますとここで勝手にお伝えいたします。
皆様これまで本当にありがとうございました。
今後できるだけ高い頻度でこれまでの生物記録を報告していきたいと思います。

ちなみに「カヤック乗りの海浜生物記」の「海浜」は「かいひん」と読んで頂いてる場合が多かったと思います.
編集長もそう呼んでいたようでファイル名などでkaihinとなっていたりしましたが,実は書いてる本人は「うみはま」と読んでいました,というか名付けていました.
しかし別にどっちでも良いので敢えて長年そこに触れずに放って置いていましたが,今度始める「南房総うみはま研究会」は最初から「うみはま」と平仮名としました.
カイヒンよりウミハマの方がなんとなく音が好きという事が第一なのですが,海と浜を両方というイメージを持ってもらう事が関係しているという感じです.
海浜は海に接する浜の事で,海の上の事には関係がない内容という感じになると思いますが,そうではなくて砂丘から水際までと更にその向こうの沖合の水面まで含めた,つまりシーカヤッカーの行動圏としての視点ですが,実際には水中も,砂丘より山側も,別個にして考えること自体無理なのですが,ややその辺りに重点を置いて見てみる会としていきたいと思っています.
当初秋に活動開始を予定していましたが,少しやることが多くなってしまいまだ準備段階です.
南房総の海と浜に陸の人としての居住者,そして遠方からの南房総を愛する人たち含めた人々と一緒に南房総の海辺の実際を勉強しながら知識を深めていくための勉強会を予定しています.
毎回何か題目を準備して,それについて本などから一緒に勉強しながら,それが南房総ではどういう状況になっているのかな?と考えていくという感じをイメージしています.
会員という括りは無く,名簿も会費もなしで毎回自由参加で続けていけるスタイルを考えています.
まずそこから始めて,どういう風に活動を広げていくかは少し考えていますが,まずは不定期勉強会から始めたいと思っています.
またここやSNSで告知したいと思います.
まずそれぞれの知識が深まり現場を見る眼を養う事が結果として南房総の海辺を護ることに繋がると考えています.
どうぞよろしくお願いいたします.
写真:小川でも何か餌が捕れるらしく水に顔を時々突っ込んでは食べていたトウネン.波紋がきれいでした.













写真:小川でも何か餌が捕れるらしく水に顔を時々突っ込んでは食べていたトウネン.
波紋がきれいでした.

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